アップル、アリババと提携 中国向けiPhoneのAI開発で=報道

米アップルは中国電子商取引(EC)大手アリババ・グループと提携し、中国向けiPhoneの人工知能(AI)機能開発と展開を計画している。写真は2024年9月、中国・北京のアップルストアで撮影(2025年 ロイター/Florence Lo)

[11日 ロイター] - 米アップル(AAPL.O), opens new tabは、中国電子商取引(EC)大手アリババ・グループ(9988.HK), opens new tabと人工知能(AI)開発で提携し、中国向けiPhoneに共同開発したAIを搭載する。ハイテク系ニュースサイト「ジ・インフォメーション」が11日、関係筋の情報として報じた。
アップルは当初、中国検索エンジン大手の百度(バイドゥ)(9888.HK), opens new tabのAIモデル利用を巡り交渉を進めていたが、協議は行き詰まったもようで、その後、騰訊控股(テンセント・ホールディングス)(0700.HK), opens new tabや動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」親会社の字節跳動(バイトダンス)、ディープシークなどのモデルを精査していた。

アップルがディープシークのモデルを採用しなかったのは、同社に大規模な顧客をサポートするために必要な人材や経験が不足していたためという。

ジ・インフォメーションによると、アップルとアリババは共同開発した中国向けAIについて、承認を得るため中国当局に申請したという。

アップルがアリババを選んだ理由としては、アリババが持っているユーザーの買い物や支払いに関する膨大なデータがあるという。こうしたデータがAIモデルを訓練し、よりカスタマイズされたサービスを提供するのに役立つという。

アップルとアリババはロイターのコメント要請に応じていない。

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