ウクライナが無人機攻撃、ロシアの電力・石油施設を標的

[29日 ロイター] - ウクライナはロシアの石油や電力施設を標的としたドローン(無人機)攻撃を開始した。当局者やメディアが29日に明らかにした。

モスクワの東に位置するニジニ・ノヴゴロド州の知事は、破壊されたドローンの破片が同州のクストヴォ工業施設に飛び火したと述べた。現時点で死傷者は確認されていないという。

ロシアの安全保障当局に近いテレグラムニュースチャンネルBazaによると、クストヴォの石油精製所では火災が発生している。

ベラルーシと国境を接するロシア西部のスモレンスクでは、原子力発電施設を攻撃しようとしたドローンを防空システムが破壊した。知事は一部の地域が「大規模な」ドローン攻撃を受けていると述べた。

知事は「原子力発電施設を攻撃しようとしていたドローンの1機が撃墜された」と述べ、死傷者などの被害はなかったと説明した。

また、ウクライナと国境を接するブリャンスク州上空でドローン26機、モスクワの南に接するトヴェリ州上空でドローン20機がそれぞれ撃墜された。被害は出ていないという。

ロシアの航空監視当局は、安全を確保するため、モスクワの東約830キロにあるタタールスタン共和国の首都カザンの空港で全てのフライトの運航を停止していると明らかにした。

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