「地球温暖化の被害者」ホッキョクグマは実は増えている…メディアと環境保護団体の"虚偽情報"を検証する(プレジデントオンライン)

■メディアは真実を「誤情報」と切り捨てた  地球温暖化の影響が見られなかったことは、別に驚くに値しない。なぜなら、ホッキョクグマは、現在よりもはるかに温暖だった13万〜11万5000年前の最終間氷期や、やはり現在よりも温暖で北極圏の氷も少なかった8000年前ごろから4000年前ごろ(日本で縄文時代にあたる時期)にも生き延びてきたからだ。北極圏の氷が減ると絶滅するということは起きないのだ。  なお、図表1は、デンマーク出身の研究者であるビョルン・ロンボルグがSNSのX(旧Twitter)に投稿したものである。  ところが、フランス通信社のAFPは「ファクトチェック」と称し、この記事は「信頼できないデータを使用した」として「誤情報」というタグを付けた。他のメディアもこれに追随し、例えば、Facebookは、ロンボルグが同様の主張を行った投稿や新聞コラムを「一部虚偽」ないし「誤解を招く可能性がある」とタグ付けした。  これについてロンボルグは、米国のウォールストリート・ジャーナル誌上で詳しく説得力のある反論をしている。  AFPは、代替となる推定値を提示することもなく、単にホッキョクグマが絶滅の危機にあるという自分たちの政治的な主張に合わないという理由から、入手可能な最良の公式データの利用を否定したのだ。 ■海面は100年間で20cm上昇している  地球温暖化が進行すると、海面が上昇して砂浜が消失したり、都市が水没したりするという報道もよく見かける。環境運動団体であるクライメート・セントラルは、2300年には英国の国会議事堂が水没するというコラージュ写真をウェブ上で公開している。  それでは、過去の地球温暖化によって、どの程度そのような水没が起きたのだろうか?  海面上昇については、は国連の科学諮問機関である気候変動に関する政府間パネル(Intergovernmental Panel on Climate Change、略称:IPCC)が図表2のようにデータをまとめている。  過去100年間の世界平均の海面上昇は、累計で20cm程度となっていることがわかる。だが、この程度の海面上昇であれば、他の理由による海面変動によってかき消されてしまう。

プレジデントオンライン
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