南北戦争時代の砦から盗まれた砲弾、預け入れ荷物の保安検査で発見 米アラバマ州
米空港の保安検査で見つかった砲弾の一つ。大きさはグレープフルーツほどだという/TSA via CNN Newsource
(CNN) 米アラバマ州の空港保安検査で、南北戦争時代の砦(とりで)から盗まれた砲弾5発が、預け入れ荷物の中から見つかった。
米運輸保安庁(TSA)の発表によると、ガルフショアーズ国際空港で今月、預け入れ荷物のX線検査を行っていた職員が、手投げ弾のような不審物を発見した。
発見した職員は「とっさに信管が見えない、すぐに助けを呼ばなければと思った」「全体は見えなかったけれど、爆発物かもしれないと思って怖かった」と振り返っている。
荷物の中に入っていたのはペーパータオルに包んだ小さなキャノンボール5発。大きさは、最も大きいものでグレープフルーツほど、小さいものは幅約2.5センチほどだった。
同じ荷物からは小型の砲弾2発も見つかった/TSA via CNN Newsource
「不発の手投げ弾や訓練用の弾薬は見たことがあっても、『インディ・ジョーンズ』っぽい盗まれた骨董(こっとう)品みたいな状況には遭遇したことがなかった」(TSA職員)
捜査の結果、砲弾は近くにあるモーガン砦から盗まれたものだったことが判明。モーガン砦はモビール湾防衛の目的で1834年に完成し、南北戦争で重要な役割を果たした。現在は博物館としてアラバマ州歴史委員会が運営している。
保安検査中に砲弾を発見した保安要員のジャスティン・デュプリーさん/TSA via CNN Newsource
ボールドウィン郡保安官事務所とTSAの爆発物専門家は、この砲弾に爆発物が含まれていないことを確認した。それでも航空機への持ち込みは認められていない。
砲弾を持ち込んだのは、州外に住む未成年だったことが分かった。砲弾はモーガン砦に返還され、館長は告訴を見送った。
歴史委員会は砲弾が盗まれた経緯について調査を行っている。