〈金曜ロードショー40周年SPきょう〉奇跡のアラフィフ・石田ゆり子の秘めたる“性格イケメン”ぶり
3日放送の「金曜ロードショー」(日本テレビ系・よる9時)は、放送開始40周年を迎えたスペシャル版だ。ジブリ作品やディズニー作品など、これまで放送した1140本の映画から視聴者が選んだ忘れられない名シーン30を一挙公開! 石田ゆり子、市川團十郎、大竹しのぶ、木村拓哉、長澤まさみ、倍賞千恵子ら金ローにゆかりある芸能人のコメントも。「もののけ姫」でサン役をつとめた石田ゆり子にまつわる記事を再掲する(「AERA dot.」に2021年5月3日に掲載されたものの再配信です。本文中の年齢、肩書等は当時のもの)。
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10代でデビューして以降、長年にわたって女優として活躍する石田ゆり子(51)。昨年は、映画「望み」「サイレント・トーキョー」に出演。5月には映画「いのちの停車場」の公開が控え、1月に放送された人気ドラマの続編「逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル!!」(TBS系)では、相変わらずの美貌が話題になった。自身のインスタグラムのフォロワー数は250万人を超えるなど、高い人気をキープしている。
愛らしいルックスを保ち続け“奇跡のアラフィフ”と称される石田。インスタグラムでは肩肘を張らない優しい表情が垣間見え、そんな癒やされ要素が多いところが幅広い世代の男女から支持される理由だろう。
「ほんわか系という印象がある石田さんですが、そんなイメージとは裏腹に意外とかっこよさを感じる言動もあります。例えば、紀行番組『アナザースカイ』(日本テレビ系)に出演した際、フランスのパリで服や靴などいろんなモノを買い込んだときのこと。『物欲の塊だということがバレて恥ずかしい』と言いつつも、『お金って紙だから』『紙がいっぱい残ってるか経験があるか。(自分は)経験に換えていきたい』と持論を展開。これにSNS上では、『お金への考え方を変えてくれる』と称賛の声が上がりました。また、昨年放送されたバラエティー番組では『寝られなかったことない?』という質問に、『ないです』と即答。夜に眠れなかったことは2回くらいしかなく、うち1回はキムチの食べすぎで目がランランとして眠れなかったと明かしていました」(テレビ情報誌の編集者)
自分の意見をはっきりと伝える姿、裏表のなさそうな性格も好感度が高い要因だろう。
以前、「天海祐希・石田ゆり子のスナックあけぼの橋」(フジテレビ系、2019年10月16日放送)では、ゲスト出演した大東駿介が石田の男前エピソードを明かしていた。
何でも、撮影現場である俳優が次のシーンについて「このセリフ違うんじゃないか」と監督と話し合い始めたとか。15分ほど続き、俳優がヒートアップして前触れなく石田に「どう思います?」と聞いてきたという。これに石田は「そこそんなに重要?」と答えると、場がスムーズに収まったそうだ。
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「美的.com」(2019年9月28日配信)では、絵画や家具、食器にも興味があり、自分の力で自分の世界を作っている作家や職人が好きだと明かしていたことも。そんなところを見ると、石田自身も一本芯の通った気質なのかもしれない。
「年を重ねても若々しい石田ですが、3月に行われた新CM発表会で、そのピュアさを保つ秘訣を聞かれた際に『ストレスをためないこと。そのために運動すること。きちんと眠ること。正しい栄養を取ること。この3本柱を守るようにしています』と答えていました。複雑なセオリーではなく、そんなシンプルな考え方も支持を集めているのだと思います」(同)
政治批判で賛否が渦巻くことも
一方、「まっすぐなところはいいのですが、少し心配になることも……」と言うのは女性週刊誌の芸能担当記者だ。
「芸能人がSNSで政治に言及することが増えた昨今。石田も昨年3月に自身のインスタで、『こういうとき大切なのは自分の言葉でちゃんと国民と向き合うリーダーなんだろうなぁと思ってしまう』と記し、昨年11月には菅首相が国民に呼びかけたマスク会食について、『マスクしながらの会食って…そんなことするくらいなら黙って食べます!』とつづっていました。これらに対してSNS上では、『マスク会食に怒ってもしょうがない』『そんなに言うなら自分がやって』など、珍しく手厳しい声も見受けられました。石田に限らず、政治が絡んだ発言は手厳しい指摘を向けられることがあります。外見も内面も魅力的なぶん、そうした発言で大きく炎上しなければいいですが」
そんな懸念があるのも、世間の感心の高さの裏返しかもしれない。ドラマウオッチャーの中村裕一氏は、そんな石田の魅力ついてこう分析する。
「不倫に走る妻を演じて話題になったドラマ『不機嫌な果実』(1997年)から25年近くたちますが、どんなタイプの役もきちんと演じ、彼女がいるだけで作品が引き締まる貴重な女優です。ドラマや映画の宣伝でバラエティーなどに出演してもヘンにこびることもなく、逆に気取ったり偉そうにしたりすることもありません。そこからも、1人の人間として周りに左右されない自分の価値観をしっかり持っていることがうかがえます。そんな彼女に対してよく言われる“癒やし効果”も、周りが勝手に言っているだけで、本人的にはただ自分らしくありたいだけなのだと思います。ある意味、達観しているというか、華やかな世界に執着していない、良い意味での“悟り感”の持ち主なのでしょう。見ているだけで心が安らぐ、弥勒菩薩のような人なのだと思います」
見た目は柔らかい雰囲気かつ、しっかりと自分の意見を持ち強く生きる姿は、多くの人を惹きつけて離さない。まさに、女優として盤石のポジションを築いていると言ってもいいだろう。(丸山ひろし)
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