「クラブより自分のせい」 復活Vの菅沼菜々が信頼する14本

◇国内女子◇パナソニックオープンレディース 最終日(4日)◇浜野GC(千葉)◇6751yd(パー72)◇晴れ(観衆3959人)

菅沼菜々が2023年「マスターズGCレディース」以来、2年ぶりの優勝を挙げた。昨年は3シーズンにわたって保持していたシードを喪失し、出場権がかかる予選会(QT)では102位。「ティショットを曲げる恐怖があって、セカンドショットも引っ掛けそうだなって嫌な気持ちで打つことが多くて。パターも入らない」と絶望した時期を乗り越えて復活した。

不振から脱却するのにクラブで調整しようという考えはなかった。23年にツアー2勝した実績も踏まえ、ドライバーは2勝目の時から使い続ける信頼の一本。16番と17番で計測されたドライビングディスタンスは平均252ydを記録し、全体8位の飛距離でスコアメークを支えた。

「確かに調子が悪いとクラブを替えたくなるけど、良かった時もある。クラブよりは自分のせいかな」と冷静に判断して調整してきた証だ。

もちろん、フィーリングがより好ましいギアが見つかれば差し替える。前回優勝時のフェアウェイウッドは21年モデルの「ゼクシオエックス」を使用していたが、昨季から23年モデルにチェンジ。アイアンは納得のいくスピン量に好感触を得て昨年9月「日本女子オープン」から「ZXi5」に替えた。ボールは25年発売の新作を使用している。

今大会の前にはロフト角52度のウェッジ「クリーブランド RTZ」のグースの度合い部分で微調整を施しており、9番(パー5)の93ydから50センチに寄せてバーディを奪うのに使った一本となった。

契約を結ぶ住友ゴム工業のレップ担当によると、菅沼は「距離感がいい選手」という。スイングとギアをかみ合わせ、優勝につなげた。

ドライバー:ダンロップ ゼクシオ エックス(8.5度) シャフト:三菱ケミカル TENSEI Kシリーズ(50g台、硬さS、45.25インチ)

グリップ:イオミック

フェアウェイウッド:ダンロップ ゼクシオ エックス(4番16.5度、7番20度) シャフト:三菱ケミカル TENSEI Kシリーズ(50g台、硬さS)

ユーティリティ:ダンロップ ゼクシオ エックス ハイブリッド(5番23度) シャフト:三菱ケミカル TENSEI CK Pro Orange(テンセイ シーケー プロ オレンジ)

アイアン:ダンロップ スリクソン ZXi5(5番~PW) シャフト:日本シャフトN.S.PRO Zelos(ゼロス)8(硬さS)

ウェッジ:クリーブランド RTZ(48度、52度)、クリーブランド RTX 6 ZIPCORE(56度) シャフト:日本シャフト NSプロ 850GH(硬さS)

パター:ピン 2021 タインC

ボール:ダンロップ スリクソン Z-STAR XV

関連記事: