話題株ピックアップ【夕刊】(2):三菱HCキャ、ステラケミ、パソナG
三菱HCキャ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ステラ ケミファ <4109> 4,115円 +40 円 (+1.0%) 本日終値
ステラ ケミファ<4109>が反発。22日の取引終了後に提出された変更報告書で、英投資運用会社のニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドとその共同保有者による株式保有割合が21.13%から22.16%に上昇したことが判明し思惑買いが流入した。保有目的は、投資及び経営陣に対する経営の助言並びに重要提案行為などを行うこととしている。報告義務発生日は7月14日となっている。■パソナグループ <2168> 2,133円 +20 円 (+1.0%) 本日終値
パソナグループ<2168>は7日ぶりに反発した。同社は22日の取引終了後、投資ファンド「Mercury AIFLNP V.C.I.C」から8月22日の株主総会の議案に関する株主提案を受け取ったと発表しており、これを材料視した買いが入った。同ファンドはパソナGに株主資本配当率(DOE)8%に相当する配当の実施を提案した。また、関連当事者取引(寄付)の情報開示に関する定款の一部変更の株式提案も行った。なお、パソナG取締役会はこの株主提案に対して反対を決議した。■テンポスHD <2751> 3,360円 +30 円 (+0.9%) 本日終値
テンポスホールディングス<2751>が反発。22日の取引終了後、26年4月期の連結業績予想について、売上高を535億円から577億円(前期比22.6%増)へ、営業利益を34億円から34億4000万円(同28.9%増)へ、純利益を21億円から21億4000万円(同3.7%増)へ上方修正したことが好感された。フードデリバリー事業を主力とするサンライズサービスの完全子会社化により売上高・利益を押し上げる。■トランザクション <7818> 2,478円 -150 円 (-5.7%) 本日終値 東証プライム 下落率トップ
トランザクション<7818>が急反落。22日取引終了後、既存株主による210万株の売り出しを実施すると発表しており、株式需給の悪化を懸念した売りが優勢となった。需要状況に応じて上限31万5000株のオーバーアロットメントによる売り出しも行う。売り出し価格は29日から8月4日のいずれかの日に決定する。TOPIXへの組み入れの維持に向け浮動株比率を引き上げることを目的としている。同時に65万株(自己株式を除く発行済み株数の2.25%)、または19億5000万円を上限とする自社株買いを実施すると発表した。取得期間は7月24日から31日までで、取得した自己株式の全ては8月5日に消却する予定だ。■ラクスル <4384> 1,212円 -48 円 (-3.8%) 本日終値 東証プライム 下落率10位
ラクスル<4384>が反落。22日の取引終了後、子会社ノバセルを通じて、SNS動画広告に強みを持つデジタルマーケティング専門の広告代理店であるFUSION(東京都渋谷区)の全株式を8月1日付で取得し子会社化すると発表したが、市場の反応は限定的のようだ。ラクスルでは、既存事業のオーガニックでの成長に加えて、連続的なM&Aを通じて更なる企業価値向上を目指す「中期財務ポリシー」を公表しており、今回のFUSIONの株式取得もその一環。FUSIONをグループ化することで、SNS動画広告領域に関する専門的な知見とクリエイティブ制作機能を獲得。これにより、ノバセルが提供可能なサービスラインアップが一層強化され、グループの持続的な成長と企業価値の向上に資すると見込む。なお、25年7月期業績への影響はないという。■神戸物産 <3038> 4,145円 -80 円 (-1.9%) 本日終値
神戸物産<3038>は3日続落した。同社は22日の取引終了後、6月度の単独業績について、売上高が前年同月比6.2%増の451億円、経常利益が同42.0%増の40億1300万円となったと発表した。為替予約に関連し、6月末にかけて円安に振れたことを受け、時価評価益を計上したことが経常利益を押し上げる要因となったが、売上高と経常利益の前年比の伸びは5月の水準を下回った。商品別では大容量の低価格品や簡便調理が可能な時短商品などが貢献したとするものの、備蓄米放出による集客効果が食品スーパー全般に期待されていたなかにあって、6月の実績に対して物足りなさが意識されたようだ。■インソース <6200> 935円 -12 円 (-1.3%) 本日終値
インソース<6200>が3日続落した。同社は22日の取引終了後、25年9月期第3四半期(24年10月~25年6月)の連結決算を発表。売上高が前年同期比15.9%増の106億3700万円、営業利益が同21.2%増の42億9100万円、最終利益が同19.2%増の28億9700万円だった。大幅増益となったものの、営業利益の通期計画に対する進捗率は約72%にとどまった。直近3カ月間となる4~6月期で売上総利益率はわずかに低下したほか、講師派遣型研修事業の平均単価も下落している。成長鈍化のリスクが懸念される形となり、堅調な全体相場のなかで逆行安を余儀なくされ、株価は75日移動平均線を下抜けた。■トランスGG <2342> 226円 +50 円 (+28.4%) ストップ高 本日終値
トランスジェニックグループ<2342>がストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。同社は22日、総合研究支援事業や試薬開発販売事業などを手掛けるエーセル(神奈川県相模原市)と業務提携したと発表しており、これが材料視されたようだ。これにより、同社は食品臨床試験事業でサービスの提供範囲を拡大することが可能。ヒトにおける細胞活性化、例えば老化細胞をターゲットにしたアンチエイジング、筋繊維分化評価による筋肉増加、免疫活性化、神経突起伸展促進などを細胞レベルでイメージング(画像化)及び数値化して提供できるとしている。 株探ニュース