【巨人】延長12回、甲斐拓也の犠飛でサヨナラ勝ち!広島から今季初勝利 開幕からの対広島の連敗「3」で止めた

◆JERA セ・リーグ 巨人4×―3広島=延長12回=(29日・東京ドーム)

 巨人が広島を破り、開幕からの対広島の連敗を「3」で止めた。22日の中日戦(東京D)、14奪三振で2勝目を挙げた先発・井上温大投手が末包昇大外野手に4回に同点2ラン、6回には勝ち越しタイムリーを許し、6回5安打3失点で降板。打線は9回に敵失で同点に追いついて延長戦となり、延長12回に劇的なサヨナラ勝ちを決めた。

 先制したのは巨人。2回に先頭の岡本和真内野手が四球で出塁。2死となったが7番・キャベッジ外野手が右翼スタンドにライナー性の打球で飛び込む4号2ラン本塁打。井上に2点をプレゼントした。

 3回は2死から若林楽人外野手が左中間を破る三塁打を放ち、吉川尚輝内野手は四球を選び2死一、三塁としたが、岡本は一飛に倒れた。

 井上は3回に先頭の4回1死から二俣翔一内野手に中前打。小園海斗内野手は中飛に打ち取ったが、2死一塁から4番・末包昇大外野手に左翼スタンドに4号2ランを浴び、同点に追いつかれた。

 巨人は4回1死から甲斐拓也捕手、キャベッジ外野手の連続ヒットで一、二塁としたが、後続が打ち取られ無得点。

 同点で迎えた6回に井上が勝ち越しを許した。2連続三振を奪った2死から、小園海斗内野手に変化球を右中間に運ばれる三塁打、4回に一発を浴びている末包に、今度は中前タイムリーを打たれ1点を勝ち越された。

 1点を追う巨人は6回2死からキャベッジが四球を選んで出塁、中山礼都内野手が右前打でつなぎ2死一、三塁としたが、井上の代打・長野久義外野手は左飛に打ち取られ、得点できなかった。

 7回からは井上に代わって2番手で田中瑛斗投手が登板し3者凡退。8回はケラー投手がマウンドにあがり3人で片付けた。

 1点差を追う巨人は9回1死で、広島の守護神・栗林良吏投手から代打・岸田行倫捕手が四球を選んで出塁、2死となってから若林の三ゴロを広島の三塁・小園海斗内野手が一塁へ悪送球し、一塁から岸田の代走・増田大輝内野手が一気にホームインし、同点に追いついた。なおも吉川尚輝内野手が四球で歩き2死一、二塁とサヨナラのチャンスが続いたが岡本は右飛に終わり同点止まりだった。

 延長10回のマウンドには守護神・マルティネス投手があがり、1死からヒットを許し送りバントで2死二塁とされたが、途中出場の大盛穂外野手を一ゴロに仕留め無失点。

 巨人は延長10回2死からキャベッジが広島の5番手・塹江敦哉投手から左前打を放ったが、代打・増田陸内野手は空振り三振。

 延長11回は大勢投手が登板し、1番からの3人を3者連続三振に打ち取った。大勢は今季初めての回またぎとなる延長12回のマウンドにもあがり、先頭の末包の詰まった中前への打球は途中出場の増田大が好捕。2死から菊池涼介内野手に左前打されたが、途中出場の矢野雅哉内野手を二ゴロに打ち取り、巨人の負けはなくなった。

 巨人は延長12回、広島の7番手・中崎翔太投手から先頭の吉川が右前打、岡本も右前打で続いて無死一、二塁。途中出場の門脇誠内野手の送りバントで1死二、三塁とチャンスを広げ、甲斐拓也捕手が中犠飛を放ち、三塁から吉川が生還し、今季2度目のサヨナラ勝ちを決めた。

【動画】甲斐が決めた!サヨナラ勝ち

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