阪神の藤川監督が石井、岩崎を温存して中日に延長戦で敗れた采配がSNSで賛否…「他の投手で十分にいけるという判断」の発言も物議を醸す(RONSPO)
その藤川采配がSNSやネット上で物議を醸した。 2-2で迎えた延長11回。中日は3番ブライト、4番細川と右打者が2人続くにもかかわらず、藤川監督は勝ちパターンの右腕の石井ではなく、5月6日の巨人戦以来となる左腕の島本をマウンドに送った。 島本は一死から細川に左中間に二塁打を浴び、続くボスラーにはフルカウントからファウルで粘られた。途中出場の坂本は、外角に意識のあったボスラーの裏をかいてインコースを選択してストレートを求めたが、「自分の打てる球を狙っていた中で、ランナー2塁だったんでとにかく点を取ることを考えていた」というボスラーにパワーで逆方向に持っていかれ、打球は左中間を真っ二つ。代走の尾田が決勝のホームを踏んだ。 スポーツ各紙の報道によると試合後に藤川監督は、石井と岩崎の温存について質問され、「他の投手で十分にいけるという判断」とコメントしたという。 防御率0.28の石井は12、13日のヤクルト戦で連投していた。ここまで32試合に登板している。3連戦の頭で、しかも16日の第2戦の先発は、ここ2試合“5回の壁” を乗り越えられていない才木。この先の戦いを考えて、同点の展開では、まだ切り札の石井を温存して疲労を蓄積させたくないという考え方は理解できる。 しかも7月12日に1軍に上げた島本はファームでは自責ゼロの無双状態だった。 だが、一方で今週は6連戦ではなく巨人戦を前にして18日に1日移動日がある。この6試合の後にはオールスターブレイクに突入する。石井はオールスターに選出されているため、完全にオールスターブレイクを取れるわけではないが、このタイミングでの石井の温存には疑問符もつく。そして、マウンドに上がった島本には、まだスピードも細かい制球力も足りなかった。 SNSやネットのコメント欄ではその藤川采配を巡って賛否が飛び交った。 「藤川監督の継投判断に納得。全員で戦う意識が伝わる采配」 「意図的に岩崎、石井を休ませようとしてたのは今日の采配で良かったと思うよ。10回まで抑えて勝てなかったら責任は野手よ」 「負けはしたが余裕を感じる」 「これだけ2位と差がついていれば無理をさせる必要もない。 2勝1敗を着実に積み重ねていけば間違いなく優勝なのだから。 怖いのは目先の1勝のために投手に無理させた反動による大型連敗だけでしょう」 「藤川監督は、この試合を登板間隔の空いた湯浅、及川、ネルソン、島本の調整登板にして明日以降に繋がるゲームにした。 貯金があるからこそ、こういう負け試合が作れるんだよな」 先を見据えた藤川采配を評価する声がある一方で批判的意見もあった。 「阪神の負けは、ほぼ藤川監督の采配ミス」「石井がベンチにいるのになぜ使わなかったのか」「藤川監督は時々謎の采配をするよな。復帰早々、しかも4番迎える打順で左の島本はないよな。 石井を選択すべきだった気がする」「最後、島本が出てきた時点で、今日、藤川監督は勝つ気がないのねと思って現地を後にした」