今日の株式見通し=反発、FOMC後の米株高を好感
[東京 11日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、反発が想定されている。米連邦準備理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で大方の予想通り0.25%の利下げを決め、米国株の主要3指数は上昇しており、日経平均は買いが先行すると見込まれている。前日はイベント前の持ち高調整の売りが重しとなったこともあり、買い戻しが入りやすいとみられている。
日経平均の予想レンジは5万0600円-5万1200円。
パウエルFRB議長は会見で利下げ停止を示唆した一方、短期国債の買い入れ開始も発表しており「タカ派寄りではあるが、マーケットはタカ派とは感じてない」(いちよしアセットマネジメントの秋野充成社長)との声がある。FOMC参加者の政策金利見通し(ドットチャート)では2026年に0.25%ポイントの利下げが1回行われる見通しが示され、前回から変化はなかった。
米フィラデルフィア半導体指数(SOX)は最高値を更新。寄与度の高い国内関連株の追い風になり、日経平均は買いが先行するとみられる。選考が進むFRB次期議長はハト派との思惑も相場を支えるとみられ「年末高を期待する流れは継続するのではないか」(秋野氏)との見方が聞かれる。
買い一巡後は、米雇用統計など来週に発表を控える経済指標に関心が移るとみられる。ドル/円は円高方向に振れており、取引時間中の動向にも目配りが必要になりそうだ。
前日の米国株式市場は上昇して取引を終了。FRBは利下げを一時停止する可能性を示唆したものの、投資家は今後の追加緩和に期待を寄せた。26年の経済成長率はトレンドを上回る2.3%に加速し、失業率は4.4%と緩やかな水準にとどまるとの予想が示された。この経済見通しと、FOMCで過度にタカ派的な姿勢が示されなかったことが市場を支援した。
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