散歩中の女性に飛びかかる…襲われる瞬間の映像 クマが人の顔を狙う理由
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8日午前7時前、秋田県大仙市で、散歩中だった82歳の女性が、突然、背後からクマに襲われました。
場所は、JR田沢湖線『羽後長野駅』のすぐそばです。
クマは、一度、離れたものの、再度、女性に向かっていきます。女性が叫び声をあげると逃げていきました。
女性は、その直後に通りかかった車に乗せてもらい、近くのコンビニへ避難。消防へ通報しました。
女性によりますと、4針を縫うけがをしたそうです。
その後、クマの行方はわかっていません。
女性は、なぜ、襲われたのでしょうか。
顔を狙ってきたことについては、こう話します。
また、午前11時半ごろ、大館市でも50代の男性がクマに襲われました。
顔面をかまれ、腕を引っかかれる被害が発生しています。
岩手県北上市では、キノコ採りに出かけていた照井千代美さん(73)と、7日夜から連絡が取れなくなっていました。
8日午前10時ごろ、山中で、男性の遺体が見つかりました。 頭部などにかまれたり、引っかかれたりしたような跡があり、遺体の隣には、クマがいたということです。遺体は、照井さんの可能性が高いとみられています。
北上市では、今月に入ってから、住宅街でのクマの目撃情報が相次いでいて、市は7日、対策本部を設置していました。
もともと山に囲まれ、クマはよく出る地域です。
秋も深まる10月。クマの遭遇リスクは、これから、さらに上がります。
岩手県屈指の人気観光スポット『八幡平』。 その散策道にも、大きなクマが2頭、確認されています。
周囲には、カメラ8台設置し、SNSなどを通じて注意喚起を行っていますが、訪れる側も複雑な心境です。
環境省によりますと、山にいるクマの数は、ここ5年の調査で、推定約4万2000頭。調査方法の技術の進歩などにより、単純比較はできないものの、15年前と比較して、約2.5倍に増加しています。
横山教授は、兵庫県の調査データをもとに、全国のクマの増加率をシミュレーションしています。
喫緊の課題は、現場で捕獲作業と向き合う作業員の高齢化対策など、地域での体制作りだと指摘します。