約130万円! ダイハツ新型「ムーヴ」初公開!
ムーヴは1995年に軽トールワゴンとして誕生。低燃費と手ごろな価格に加えて取り回しの良さが支持され、累計販売台数は340万台を超えます。
以降、スズキ「ワゴンR」などと並んで軽トールワゴンというジャンル全体を牽引し、高い人気を獲得しました。
2014年に登場した6代目ではダイハツ独自の「Dモノコック」や「Dサスペンション」を採用して走行安定性と静粛性を高めましたが、2023年夏に生産を終了。その後は、派生モデルの「ムーヴキャンバス」のみが販売を続けていました。
そこには認証不正問題の影響で新型投入が延期されていたという事情もありましたが、約2年の空白期間を経ていよいよ7代目が市場に登場します。
今回先行公開された7代目ムーヴの大きな特徴は、従来型の後席ヒンジドアを改め、シリーズで初めてスライドドアを採用した点です。後席開口部を広げたことで乗降性が向上し、買い物や子どもの送迎など日常的なシーンで利便性が高まります。
またエクステリアは、「動く姿が美しい」スタイリッシュなシルエットを追求。ティザー画像では水平基調のフロントフェイスとワイド感のあるリアデザインを確認できます。
これにより、ムーヴキャンバスとの差別化を図りつつ、「タント」に代表されるスーパーハイトワゴンほど全高を上げない絶妙なバランスに仕上げられるようです。
車両価格帯(消費税込)は130万円台から190万円台を予定し、2WDと4WDを設定。グレードは「L」「X」「G」「RS」の4種で、RSのみターボエンジンを搭載、ほかは自然吸気エンジンとなる見込みです。
ボディカラーは2トーンの3パターンを含む計13パターンが用意され、ユーザーの多様な好みに応えます。
またこの新型ムーヴについてダイハツは、発売告知と同時に成約者へオリジナルサンシェードをプレゼントするキャンペーンを開始しました。発売前から公式サイトで詳細を確認できる点も、ユーザーの期待を高めています。
さらに、最新の先進安全装備や快適機能を採用すると予告されており、遠出から日常用途まで幅広い場面で扱いやすい軽トールワゴンへと進化しました。
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それでは、今回発表された新型ムーヴについて、販売店ではどのような反響があるのでしょうか。
関東圏のダイハツ販売店担当者は次のように話します。
「発表から間もないため問い合わせ件数はまだそれほど多くありません。しかし、『現行のムーヴキャンバスは可愛いデザインだったので、今回はムーブヴらしいスタイリッシュなデザインで好み』という声をいただきました。
認証不正問題が無ければ2年前に出る予定だったため、先代のムーヴを乗車いただいているお客様にはこちらから先に案内させていただいております。
また、現時点でオプションの詳細は未発表であり色とグレードのみ選択可能です」
続いて関西圏のダイハツ販売店担当者は次のように話します。
「発売日は6月5日、生産は6月末の予定のため、遅れなければ7月頃の納車が可能です。
現時点で先行予約は可能で、既に10から20件ほどの予約がされておりターボエンジンを搭載したRSが人気グレードとなっています。
ただ未発表事項が多く、店頭で案内できるカタログもまだありません」
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このようにダイハツ新型ムーヴは、初採用のスライドドアと洗練されたデザインで使い勝手を高めた軽トールワゴンとして高い注目を集めています。
そして130万円から190万円台という車両価格は、現在の軽トールワゴン市場において競争力のある設定です。
正式発表で明かされる内外装や装備の全貌に期待が寄せられ、軽自動車市場の動向を占う注目の一台となるのではないでしょうか。