ウクライナ、ロシアの主要製油所と飛行場を攻撃 8人死亡とロシア

ウクライナは2日、ロシア領深部への夜間攻撃を実施したと発表した。主要な製油所と、ロシアの戦略航空部隊が拠点とする飛行場を攻撃したという。 ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ウクライナ国境から約600キロ離れたロシア・サラトフ州にあるエンゲリス飛行場と製油所を攻撃したと明らかにした。また、カルーガ州の石油貯蔵施設と、ブリャンスク州のドローン発射拠点も攻撃したと述べた。 ロシアは、ウクライナの攻撃で8人が死亡したと発表。635機のドローンを撃墜または迎撃したとした。ロシア最大のオンライン小売業者ワイルドベリーズの倉庫が、再び攻撃を受けたとも報告した。 一方、ロシア政府は、ロシア軍が夜間にウクライナの港湾2カ所と黒海を航行する船舶2隻を攻撃したと発表した。 ウクライナは2日遅く、北東部ハルキウ近郊にある郵便の配送拠点がロシアに攻撃され、1人が死亡したと発表した。 ロシアとウクライナはこのところ、主要都市やエネルギー施設、倉庫を標的とする攻撃を強めている。広大な前線がほぼこう着状態にある中、戦争終結を目指すアメリカ主導の仲介努力には進展が見られない。 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、2022年2月にウクライナへの全面侵攻を開始した。 ゼレンスキー氏は2日、今回のウクライナによる攻撃について、ロシアの戦争資金源となっている施設に対する「長距離型制裁」だとソーシャルメディアに投稿した。 標的となったエンゲリス飛行場とサラトフの製油所はいずれも「戦略施設」だと、ゼレンスキー氏は述べた。 ウクライナ軍は別の声明の中で、自軍の攻撃により、ロシア戦略航空部隊の主要拠点の一つである飛行場で火災が発生したと明らかにした。 ウクライナ軍によると、ロシアはTu-95MS爆撃機とTu-160爆撃機をエンゲリス飛行場から定期的に出撃させ、ウクライナに対するミサイル攻撃を行っていた。 サラトフ州のロマン・ブサルギン知事は、「ドローン攻撃により、サラトフとエンゲリスの民間インフラに被害が出た」と認めた。その後、2人が死亡したとも明らかにした。 これとは別に、ロシアのウドムルト共和国では、民間車両に対するウクライナのドローン攻撃で3人が殺害されたとの報告もある。ウクライナと国境を接するベルゴロド州でも3人が殺害されたという。 サマラ州のヴィアチェスラフ・フェドーリシュチェフ知事は、ワイルドベリーズの倉庫が攻撃され、火災が発生したことについて、ウクライナが「またテロ行為」を起こしたと述べた。 同知事によると、この夜間攻撃で死傷者は出ていない。 ウクライナはここ数週間、ワイルドベリーズの物流拠点を複数回攻撃している。ウクライナは、これらの施設がロシア軍にドローンの部品や航法装置、そのほかの装備を提供しているとして、正当な標的だと主張している。 約4万8000人の従業員を抱えるワイルドベリーズはしばしば、米通販大手アマゾンのロシア版と呼ばれる。 ウクライナのこうした攻撃は、ロシア経済に深刻な影響を与えているとされる。特にワイルドベリーズを利用する数百の中小企業に、打撃が及んでいる様子。 対してロシアは、ウクライナの郵便・物流企業ノヴァ・ポシュタや、ロゼトカといった主要オンライン小売業者の倉庫を標的にしている。 ロゼトカは、同社最大級の倉庫が夜間にロシアのドローン攻撃を受けたと明らかにした。負傷者はいないとした。 (英語記事 Ukraine says major Russian oil refinery and airfield hit, as Moscow reports eight deaths)

(c) BBC News

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