アップルのiPhone販売、10-12月期は5%減-中国でAI展開進まず

Vlad Savov

アップルが販売したスマートフォン「iPhone」は昨年10-12月(第4四半期)に5%減となった。同社の新しい人工知能(AI)機能「Apple Intelligence(アップルインテリジェンス)」が米国以外で最大の中国市場で展開できなかったことが響いた。

  カウンターポイント・リサーチのデータによれば、iPhoneの世界市場シェアは昨年18%と、1ポイント低下した。ライバルのサムスン電子も、小米(シャオミ)など急成長の中国メーカーにシェアを奪われた。カウンターポイントによると、アップルの販売台数は通年で2%減少した一方、世界のスマホ販売は4%増加した。

  アップルは9月に「iPhone 16」を発売した後、段階的にAI機能を強化している。こうしたAI機能は中国ではまだ利用できない。アップルが引き続き、文章作成支援や画像生成といったAI機能の提供で協力できる現地パートナー企業の確保に取り組んでいるためだ。

  カウンターポイントのディレクター、タルン・パタク氏は「iPhone 16シリーズは発売時にアップルインテリジェンス対応が不十分だったことなどもあり、さまざまな反応があった」と述べ、「しかし、アップルは中南米などの非中核市場でも力強い成長を続けていた」と指摘した。

原題:IPhone Sales Drop 5% in Holiday Quarter After AI Disappoints

(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE

関連記事: