日経平均は3日ぶり反発、エヌビディア好決算で半導体株を物色
2月27日、東京株式市場で日経平均は3日ぶりに反発し、前営業日比113円80銭高の3万8256円17銭で取引を終えた。写真は2024年2月、都内の株価ボードで撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
[東京 27日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日ぶりに反発し、前営業日比113円80銭高の3万8256円17銭で取引を終えた。米半導体大手エヌビディア(NVDA.O), opens new tabの好決算から半導体関連株が物色されたことがムードを好転させたほか、時間外取引で米株先物が底堅いことも下支え要因になった。ただ、新たな材料に乏しく、全体的に見送りムードが強い。
注目を集めていたエヌビディアの決算は売上高見通しが市場予想を上振れたことで、投資家に安心感を与えた。市場では「株式市場ではデータセンター関連株に暗雲が漂っていたものの、エヌビディアの好調な決算がこうした懸念を吹き払った」(大和証券・チーフテクニカルアナリストの木野内栄治氏)との声が聞かれた。
しかし、時間外取引での同社の株価がさえず、今晩の米市場での反応を見極めたいとの思惑から、東京市場の半導体関連株の動きはまちまちとなった。
引けにかけて全体は締まった相場付きとなったが、時間外取引で米株先物が堅調になったことが好感されたという。
市場では「上値は引き続き重さを感じさせるものの、3万8000円前後は昨秋以降のレンジ相場における下限に当たるため、押し目買いが入りやすい」(野村証券・投資情報部ストラテジストの澤田麻希氏)との指摘もある。
TOPIXは0.73%高の2736.25ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.73%高の1408.39ポイントだった。プライム市場の売買代金は4兆3399億6100万円だった。
東証33業種では、値上がりは非鉄金属、保険業、輸送機器など27業種、値下がりは小売業、空運業など6業種だった。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.03%安の668.56ポイントと、下落した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1222銘柄(74%)、値下がりは380銘柄(23%)、変わらずは34銘柄(2%)だった。
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