町田が東京ダービー制して今季初勝利!! 昌子→中山→西村の元代表トリオで土壇場決勝ゴール

[2.22 J1第2節 FC東京 0-1 町田 味スタ]

 J1リーグは22日、第2節を各地で行い、FC町田ゼルビアFC東京に1-0で勝利した。後半37分、DF昌子源の縦パスにDF中山雄太が受け、精度の高いクロスにFW西村拓真が飛び込むという日本代表経験者3人が絡んだゴールで決勝点。開幕節の黒星から立ち直り、今季初の完封で初勝利を手にした。

 FC東京は今季のホーム開幕戦。前節・横浜FC戦(◯1-0)で白星発進を果たした先発11人をそのまま起用し、4年半ぶり復帰のMF橋本拳人がベンチ入りした。一方の町田は前節・広島戦(●1-2)から1人入れ替え、負傷したDF菊池流帆に代わってDFドレシェヴィッチを起用。同じく前節負傷交代のDF岡村大八は復帰した。[スタメン&布陣]

 試合は前半10分、FC東京が最初の決定機を作った。MF俵積田晃太が高い位置でプレッシングをかけ、ドレシェヴィッチから奪い取ると、そのままドリブルでゴール前に侵入。だが、シュートには至らず、CKに逃げられた。またCKは俵積田が蹴り、ニアで反応したDF森重真人が頭で叩くもクロスバー直撃。詰めたMF小泉慶のヘッドも枠を外れた。

 一方の町田はその後、FWオ・セフンのポストプレーを起点に盛り返し、前半16分にはFW西村拓真がミドルレンジからファーストシュート。同19分にはMF相馬勇紀の巧みなボールキープでDF土肥幹太のイエローカードを誘った。その後も相馬はロングスローやドリブルからのクロスで多くのチャンスを演出。開幕節のゴールに続いて好調ぶりを示した。

 その後は互いに攻めあぐねる時間帯が続く中、前半アディショナルタイム2分、町田はDF中山雄太のスルーパスからボランチのMF前寛之が左サイドを抜け出すと、鋭い左足クロスにFWオ・セフンが反応。だが、このボレーは惜しくも左に外れ、0-0のままハーフタイムを迎えた

 先に動いたのは町田だった。後半7分、前半に森重との小競り合いでイエローカードを受けていたオ・セフンに代わってFW藤尾翔太を投入。シャドーに入り、西村が1トップに回った。次のチャンスはFC東京。同15分、FW仲川輝人のスルーパスに反応したFWマルセロ・ヒアンがドレシェヴィッチに倒され、イエローカードを誘発した。

 FC東京は後半19分、前線で精彩を欠いたマルセロ・ヒアンと豊富な運動量で右サイドを何度も駆け上がったMF白井康介に代わり、FW佐藤恵允とMF安斎颯馬を投入。ブレーメンのセカンドチームから加入した明治大出身の佐藤はそのまま右シャドーに入り、これがホームデビューとなった。1トップには仲川が入った。

 そうして迎えた後半37分、町田がついに試合を動かした。左サイドで高い位置を取った昌子が巧みな足捌きで縦パスを入れると、中山がこれに抜け出し、素早い足の振りで左足クロスを配球。見事にGKとDFラインの間を通し、ゴール前に飛び込んだ西村がワンタッチで沈めた。西村はこれが移籍後初ゴール。後半からの1トップ起用に応えた。

 さらに町田は後半40分、右サイドを突破した望月が鋭いクロスを入れると、藤尾が頭で合わせたが、これは惜しくも枠外。同42分には西村がピッチを下り、FW桑山侃士が投入された。桑山は今季、東海大から加入した184cmの長身FW。昨季も特別指定選手でJ1リーグ戦3試合に出場しており、これが4試合目となった。

 終盤は橋本も凱旋出場したFC東京が反撃を試みたが、町田がさすがの堅守を見せ、そのままタイムアップ。開幕節で敗れた町田が勝利し、開幕節に勝利したFC東京が敗れた結果、互いに今季1勝1敗の戦績となった。 (取材・文 竹内達也)★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!●2025シーズンJリーグ特集

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