トルコ各地で抗議デモ、イスタンブール市長拘束に反発 警察と衝突も

 3月20日、トルコ各地で、エルドアン大統領の最大の政敵であるイマモール・イスタンブール市長の拘束に反発した数千人の市民が抗議デモを行い、一部参加者は警察と衝突した。イスタンブールで撮影(2025年 ロイター/Umit Bektas)

[イスタンブール 20日 ロイター] - トルコ各地で20日、エルドアン大統領の最大の政敵であるイマモール・イスタンブール市長の拘束に反発した数千人の市民が抗議デモを行い、一部参加者は警察と衝突した。

首都アンカラや西部イズミルでは警察がデモ隊を排除しようと放水銃を使用し、最大都市イスタンブールでは警官6人が負傷した。

当局は集会を4日間禁止し、一部ソーシャルメディアへのアクセスを制限しており、挑発的な投稿をしたとして数十人を拘束した。 もっと見る
イマモール氏は19日、汚職やテロ組織への資金提供などの容疑で拘束された。同氏が所属する最大野党の共和人民党(CHP)は「クーデターの試み」だと反発し、抗議デモが起きていた。 もっと見る

同氏は20日、拘束されている警察署内から、自身の不当な拘束に抗議するよう司法関係者や与党関係者に訴えた。「この出来事は政党や政治理念を越えている。声を上げる時だ」とXに投稿した。

エルドアン大統領はイマモール氏拘束について初めてコメントし、野党の批判は「芝居がかっている」などと一蹴した。

一方、CHPのオゼル党首はロイターのインタビューで、エルドアン氏が選挙でイマモール氏と対決するのを恐れ、「排除」しようとしているとの見方を示した。また、イマモール氏の次期大統領選出馬を阻止しようとしても野党の支持を強めるだけだとし、CHPは23日に予定される投票で同氏を大統領選候補に指名すると述べた。

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