米10年債利回り、株式市場に痛み与える水準に迫る-ゴールドマン

Michael Msika、Jan-Patrick Barnert

米10年債利回りが、米株市場に痛みを与える節目の水準に近づいていると、ゴールドマン・サックスのトレーディングデスクがリポートで指摘した。

  同部門の試算によれば、米10年債利回りが1カ月間で2標準偏差に相当する約60ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)以上上昇すると、株式市場に圧力がかかるという。

  「利回りが株式市場に実質的なプレッシャーをかけ始める水準はどこか。わかりやすい目安は、10年債利回り5%だ」とリポートは指摘。 「より精密に言えば、5月末までに4.7%を超えることだ。動きの速さは絶対的水準よりも株価への影響が大きいからだ」と論じている。

  21日の米株市場の反落は、債券への注目が再燃したことを示した。米国債入札の不調を受けて10年債利回りは約4.6%に達し、主要株価指数は軒並み下落した。

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原題:Goldman Sees Yield Pain Level Near for Stocks: Equity Insight(抜粋)

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