アップル、新型イヤホン「Powerbeats Pro 2」投入-心拍モニター搭載
- ワイヤレス充電可能でノイズキャンセリング機能も-価格250ドル
- 心拍数モニターの搭載、アップルが設計したイヤホンでは初めて
米アップルの「Beats(ビーツ)」部門は11日、待望の最新ワイヤレスイヤホン「Powerbeats Pro 2」を発表した。ノイズキャンセリング機能や心拍数モニターが搭載され、デザインも一新された。
新モデルは、周囲の音が聞き取りやすくなる「トランスペアレンシーモード」など、アップルの別のワイヤレスイヤホン「AirPods」と同様の性能を備え、より良い音質を実現する「H2チップ」を内蔵。3Dリスニング体験を提供する空間オーディオ機能が向上し、より小型化された充電ケースでワイヤレス充電も可能だ。
心拍数モニターの搭載は、アップルが設計したイヤホンでは初となり、同社のヘルスケア分野への取り組み強化を示すものだ。この機能の基となる技術は、既にスマートウオッチ「Apple Watch」で使用されている。
新型イヤホンの価格は前モデルと同じ250ドル(約3万8400円)で、カラーはブラックとオレンジ、パープル、クイックサンドの4色。価格帯は「AirPods Pro 2」と同じだが、Powerbeatsの方がアスリートには好まれるかもしれない。ユーザーの耳にしっかりと固定できるフックが付いており、スポーツにより適したデザインとなっているためだ。
アップルのバイスプレジデントで、スポーツ・音楽関連事業や動画配信サービス「TV+」などを統括するオリバー・シュッサー氏は新型Powerbeatsについて、「これまでで最も素晴らしいBeats製品だ」と述べた。
アップルは2014年にヘッドホンメーカーのビーツ・エレクトロニクスとサブスクリプションサービスのビーツ・ミュージックを30億ドルで取得。同社史上最大の買収となった。
アップルは心拍数モニタリング機能付きのAirPodsも開発中だが、発売はまだ何カ月も先になりそうだと、ブルームバーグ・ニュースが昨年12月に伝えていた。
原題:Apple’s Beats Launches Revamped Earbuds With Heart-Rate Monitor(抜粋)