NY市場サマリー(22日)円続伸、S&P最高値更新・利回り低下
<為替> 薄商いの中ドルが下落した。トランプ米政権が8月1日に設定している関税措置の猶予期限が迫る中、市場は米国が貿易相手国・地域と行っている交渉に注目している。
主要通貨の中で、前日に続き円が対ドルで目立って上昇。週末の参議院選挙の結果はすでに消化され、市場の関心は石破茂首相の今後の政権運営のほか、米国との関税交渉の行方に移っている。
終盤の取引でドル/円は0.5%安の146.54円。前日はドルは対円で約1%下落していた。
主要通貨に対するドル指数0.3%安の97.545。前日は約0.6%下落していた。
NY外為市場:
<債券> 利回りが低下。連邦公開市場委員会(FOMC)を来週に控え、主要材料に欠く中、様子見ムードが強かったことが指摘された。
指標となる10年債利回りは約3ベーシスポイント(bp)低下の4.338%。
2年債利回りは2bp低下の3.833%となった。
市場では、来週のFOMCでFRBが金利を据え置くとの見方が大勢であるものの、FRBが利下げ再開に転じる時期を示す兆候が注視されている。
米金融・債券市場:
米国株式市場:
<金先物> 米通商政策を巡る不確実性や米長期金利の低下を背景に買い進まれ、3営業日続伸した。中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前日比37.30ドル(1.09%)高の1オンス=3443.70ドル。これは中心限月の清算値ベースで6月中旬以来、約5週間ぶりの高値水準。
NY貴金属:
<米原油先物> 米欧のエネルギー需要先行きに警戒感がくすぶる中、3営業日続落した。この日納会を迎える米国産標準油種WTIの中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前日比0.99ドル(1.47%)安の1バレル=66.21ドルと、中心限月の清算値ベースで7月上旬以来約3週間ぶりの安値を付けた。9月物は0.64ドル安の65.31ドル。
NYMEXエネルギー:
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