NY外為市場=ドル下落、対スイスフランで10年ぶり安値
終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対して下落し、中でも安全資産とされるスイスフランに対しては10年ぶりの安値を付けた。(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[ニューヨーク 10日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対して下落し、中でも安全資産とされるスイスフランに対しては10年ぶりの安値を付けた。市場はトランプ米大統領による関税一時停止を消化している。
前日に米ドルは安全資産であるスイスフランと日本円に対して急反発したが、この日はトレーダーらがポジション調整を行った。
ドル/円は2%下落し144.795円。ドル/スイスフランは3.6%下落し0.82635フランとなった。対フランの1日の下げ幅としては2015年1月以来最大となる見込み。
今月に入って、ドルは対円で3.46%、対スイスフランで6.5%近く下落している。
ユーロ/ドルは約2.47%高の1.1221ドル。一時は23年7月以来の高値を付け、1日の上げ幅としては22年以来最大を記録した。
英ポンドは1.13%高の1.29720ドルとなった。
リスクに敏感な通貨も堅調に推移した。豪ドルは1.24%上昇し1米ドル=0.62280米ドルとなった。スウェーデンクローナも1.5%上昇し、1ドル=9.839クローナとなった。
投資家は、中国当局が米国との貿易戦争の一環として通貨切り下げを利用するかどうか注視している。
ドルはオフショア人民元に対して0.49%安の7.307元となった。人民元は8日に過去最安値7.4288元を付けていた。
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