スマホ新法で可能になった「iPhone向けアプリストア」、ソフトバンク系が公開 その中身とは

 ソフトバンクグループのBBSSは3月31日、ゲーム特化型アプリストア「あっぷアリーナ!」のiOS版の提供を開始した。2025年12月施行のスマホ新法(スマートフォンソフトウェア競争促進法)を受けて参入したサードパーティーストアで、ポルトガルのAptoide社と共同で運営する。Android版は5月1日に提供を開始する。 App Store以外のストアをiPhoneに入れる  あっぷアリーナ!のインストールには、通常のApp Storeとは異なる手順が必要になる。ランディングページや広告からインストール用のリンクをタップすると、iOSの設定画面に遷移する。「アプリのインストールを許可しますか」という確認が2段階で表示されるため、それぞれを許可するとストアアプリがダウンロードされる。スマホ新法に基づき、Appleが認めた「代替アプリマーケットプレイス」の仕組みを利用しており、配信されるアプリはすべてAppleの公証(Notarization)審査を通過している。BBSSの橋本雅斗R&D本部長は「Appleの正式な許可を得たサービスだ」と説明した。  ホーム画面には、緑色の「あ!」をあしらったアイコンが追加される。ストア内では、アプリの紹介、編集部の記事、ポイント残高の確認などがタブごとに整理されている。 クラウドプレイは「入れてから後悔」を防ぐ  既存ストアとの差別化要素として、15分間のクラウドプレイ、課金額の5%ポイント還元、編集部による記事型のゲーム紹介の3つを掲げた。  中でも、ユーザーにとって最も実感しやすいのはクラウドプレイだろう。気になるゲームをフルサイズでダウンロードすることなく、クラウド上で15分間試遊できる。端末のストレージも消費しない。昨今のゲームはダウンロード容量が大きく、20〜30分かけてダウンロードした結果、「合わなかった」という経験を持つユーザーも多いはずだ。気に入った場合は、そのまま正式にダウンロードして遊び続けられる。  対応タイトルはBBSSがおすすめするアプリが中心で、すべてのタイトルが対象ではない。橋本氏は「まだ準備中の部分もあるが、どんどん種類を増やしていく」と話した。  もう1つの目玉はポイント還元だ。アプリ内課金額の5%がストアポイントとして付与され、次回以降の課金に使える。ローンチ期間中は最大10%に引き上げる。終了時期は未定で、「当面は10%を続ける」としている。決済手段は現時点でクレジットカードとPayPalに対応しており、今後拡充する予定だ。  3つ目の編集型キュレーションでは、ゲームライターの大塚角満氏を編集長に迎え、週2本程度の記事を配信する。ランキングではなく、記事を通じてゲームを紹介する「発見型」のアプローチだ。 SDK実装は最短数日、デベロッパーの参入障壁を下げる  デベロッパーの参加手順も既存ストアに近い。日本語版のデベロッパーサイトから登録を申請し、BBSSとAptoideによる審査を通過すると、専用ダッシュボードからSDKをダウンロードできる。  SDKの実装では課金周りのみを組み換え、アプリ本体のAPKには手を加えない。橋本氏によると、「最短で数日、QAを含めても2〜3週間で完了できる工数」だという。Aptoideが10年以上かけて実績を積んだ仕組みを活用しているためだ。  手数料率はデベロッパーから20%で、Appleのコアテクノロジー手数料5%と合わせると合計25%となる。App Storeの最大26%よりわずかに低い。  表現規制については、App Storeより柔軟な方針を取る。App Storeでは審査基準が不透明で、理由が明示されないままリジェクトされるケースがあることに、デベロッパーから不満の声が上がっていた。橋本氏は「デベロッパーと直接対話しながら、日本の法的基準で判断する。ダメなものはダメと言うが、法的に問題なければ柔軟に受け入れたい」と述べた。 課題はタイトル数、目標はまず100本  現時点ではタイトル数が限られており、海外タイトルが中心だ。ローンチ時点で確認できたのは10本前後で、10カテゴリ中5カテゴリにはタイトルが1本もない。いずれもApp Storeで配信済みのタイトルで、ローンチ時点では独占タイトルは存在しない。日本のデベロッパーによるタイトルもまだなく、現状はAptoideの配信網から持ち込んだ海外タイトルで構成されている。橋本氏は「まず100タイトルの確保が当面の目標だ。多くの会社と並行して交渉しており、感触はいい」と話した。海外で売れているが日本未上陸のタイトルを持ち込み、「日本初登場」を作ることも狙う。  新作だけでなく、過去にリリースされたものの埋もれているタイトルを掘り起こし、“再定義”していく方針も示した。iOSとAndroidでラインアップが異なる可能性もある。ゲーム以外のアプリについても今後検討するとしている。

CNET Japan
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