スマホ代を抑えたいのに格安SIMのシェアが減っている?何が起きているのか(スマホライフPLUS)
スマホ代を抑えたいのに格安SIMのシェアが減っている?何が起きているのか 「毎月のスマホ代はできるだけ増やしたくない」─そう考えて格安SIM(MVNO=大手キャリアの回線を借りて通信サービスを提供する事業者)を使っている人、あるいは乗り換えを検討している人は少なくないはずです。ところが最新の調査データは、少し気になる傾向を示しています。 MMD研究所が実施した「2026年2月MVNOのシェア・満足度調査」によると、MVNOのシェアは8.9%で、前回調査から0.3ポイント減少しました。わずかな数字に見えますが、節約の選択肢として注目されてきた格安SIMの利用がじわりと縮んでいるという事実は、通信費を気にする人にとって見過ごしにくい動きです。 ただし、後ほど詳しく見るように、MVNO全体が縮むなかでも利用者を伸ばしているサービスはあります。この記事では、同調査の結果をもとに、MVNOシェアの変化が示す背景や、通信費・サービス選びで押さえておきたいポイントを整理していきます。
「格安SIM(MVNO)の利用者はどのくらいいるの?」「満足度が高いサービスはどれ?」─こうした疑問に答えるデータとして、MMD研究所が2026年2月に実施した調査があります。ただし、調査にはサンプル数や集計方法といった前提条件があるため、数字をうのみにする前に確認しておきたいポイントがあります。 調査の実施元と対象者 この調査を実施したのは、MMDLabo株式会社が運営するMMD研究所です。調査は二段階で行われています。 予備調査:18歳~69歳の男女40,000人が対象(うち、通信契約しているスマートフォンを所有する36,661人を分析対象としてシェアを算出) 本調査:MVNO5サービスの利用者750人(各n=150)が対象。内訳はIIJmio、mineo、日本通信SIM、イオンモバイル、J:COM MOBILEの各150人 調査期間は2026年2月1日~2月5日の5日間です。 集計方法の注意点 予備調査のみ「ウエイトバック集計」が行われています。これは、回収されたアンケートのサンプルを日本の人口構成比に合わせて補正する手法です。つまり、特定の年代や性別に回答が偏った場合でも、実際の人口バランスに近づけた数値として読めるようになっています。 なお、シェアやサービス別の利用率は、メイン利用のスマートフォンでMVNOを契約している3,274人を母数として算出されています。一方、満足度やNPSは本調査対象の750人(各n=150)を母数としており、「どの数字がどの母集団に基づくか」を意識すると、結果をより正確に読み取れます。
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「格安SIMに乗り換えれば毎月の通信費を抑えられる」と聞いたことがある方は多いはずです。ところが最新の調査データを見ると、MVNOのシェアはそれほど大きくありません。 MMD研究所が2026年2月に実施した調査によると、MVNOのシェアは8.9%でした。前回(2025年9月)の9.2%から0.3ポイント減少しています。 この数字が示すのは、スマホ利用者のおよそ10人に1人程度しかMVNOをメインで使っていないという現実です。節約手段として注目されてきた格安SIMですが、実際に選んでいる人は少数派にとどまっています。 0.3ポイントの減少幅は一見わずかに思えます。しかしシェアが1割に届かない規模での減少は、利用者が増えるどころか微減傾向にあることを意味します。「安いから増えているはず」というイメージとは異なる動きです。 MVNOのシェアは8.9%─スマホ利用者全体から見ると約10人に1人程度 前回(9.2%)から0.3ポイント減少しており、伸びが止まっている状況 毎月の支払いを少しでも抑えたいと考えている場合、MVNOは選択肢のひとつです。ただし、シェアが伸び悩んでいるという事実は、料金の安さだけでは選ばれにくい背景があることを示唆しています。自分に合った通信サービスを選ぶうえで、こうした市場全体の動きを知っておくことは判断材料になります。
「格安SIMに乗り換えたいけれど、どこを選べばいいのか分からない」―そんな悩みを持つ人にとって、実際に使っている人が多いサービスを知ることは判断材料のひとつになります。 MMD研究所の調査で、MVNOをメイン利用している3,274人を対象に契約サービスを聞いたところ、最も多かったのは「IIJmio」で15.2%でした。次いで「mineo」が13.6%、「OCN モバイル ONE」が12.3%と続いています。 最も多く選ばれているという結果は、毎月の通信費をできるだけ抑えたい人にとって、IIJmioが選択肢として広く認知されていることを示しています。 ただし、シェアが高いことと自分に合うかどうかは別の話です。料金プランや通信品質、サポート体制は各サービスで異なるため、「多くの人が使っている=自分にも最適」とは限りません。自分の使い方に合ったサービスかどうかを見極めることが大切です。
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MVNO全体のシェアは微減でしたが、サービスごとに見ると動きは一様ではありません。 新規契約を停止している「OCN モバイル ONE」と「楽天モバイル(MVNO)」を除く5サービスの利用率を前回調査(2025年9月)と比べると、最も増加したのは「日本通信SIM」で0.3ポイント、次いで「J:COM MOBILE」が0.1ポイントでした。 注目したいのは、MVNO全体が0.3ポイント減るなかで、日本通信SIMが同じ0.3ポイント分の伸びを示している点です。市場全体が縮小気味でも、特定のサービスは支持を広げているという構図が見えてきます。
「利用者が多いサービス=満足度も高い」と思いがちですが、今回の調査結果はその直感とは異なる結果を示しています。 MMD研究所の調査によると、MVNOの総合満足度とNPS®(Net Promoter Score=「このサービスを人にすすめたいか」を数値化した指標)のいずれにおいても、トップは「日本通信SIM」でした。 総合満足度は、日本通信SIMが797ポイントで最も高く、次いでIIJmioが764ポイント、mineoが758ポイントでした。NPS®では、日本通信SIMが13.3で、次いでIIJmioが-2.0、mineoが-4.0となっています。日本通信SIMだけがプラスの値で、他社と差をつけている点が特徴的です。 一方、メイン利用のシェアで1位だったのは「IIJmio」(15.2%)です。つまり、もっとも多くの人が使っているサービスと、もっとも満足度が高いサービスは一致していません。 シェア1位:IIJmio(15.2%) 総合満足度1位:日本通信SIM(797pt)/NPS®1位:日本通信SIM(13.3) 毎月の通信費をできるだけ抑えたいと考えて格安SIMを選ぶとき、「利用者数の多さ」だけを判断基準にすると、自分に合ったサービスを見落とす可能性があります。シェアの大きさと、実際に使っている人の満足度は別の軸であることを意識しておくと、乗り換えや契約の見直し時に冷静に比較しやすくなります。