トランプ氏、10日に量刑言い渡し 不倫口止め事件 収監はない見通し

米ニューヨーク州地裁の判事は3日、トランプ次期米大統領が有罪評決を受けている不倫口止め料不正処理事件を巡り、来週10日に量刑を言い渡すとの判断を下した。2024年12撮影(2025年 ロイター/Cheney Orr)

[ニューヨーク 3日 ロイター] - 米ニューヨーク州地裁の判事は3日、トランプ次期米大統領が有罪評決を受けている不倫口止め料不正処理事件を巡り、来週10日に量刑を言い渡すとの判断を下した。ただ、禁錮刑を科す考えはないとも述べた。

20日の大統領就任式のわずか10日前に行われる量刑言い渡しには、トランプ氏は対面もしくはオンラインのいずれかで出席することになる見通し。

量刑が言い渡されれば、トランプ氏は控訴することができる。同地裁のフアン・マーチャン裁判官は判断の中で、トランプ氏側が上訴の意向を表明したことを明らかにした。

トランプ氏の広報担当者は、「この無法な訴追はそもそも行われるべきでなかったし、憲法によれば今すぐ却下されるべきだ」と述べ、量刑言い渡しは行われるべきでないとの考えを示した。

トランプ氏側は大統領選での勝利を理由に有罪評決の取り下げを求めていたが、マーチャン裁判官は有罪評決を無効にすれば「計り知れないほど法の支配に打撃を与える」としてこの申し立てを退けた。

同裁判官は一方で、トランプ氏に実刑判決を下すつもりはなく、拘留や罰金、保護観察を伴わない「無条件釈放」判決が「最も実行可能な解決策」となるだろうとも記した。

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