ファン・ダイクが“汚名返上”決勝ヘッド弾!! 劇的勝利のリバプール、次節にもプレミア制覇の可能性
[4.13 プレミアリーグ第32節 リバプール 2-1 ウエスト・ハム] プレミアリーグは13日、第32節を各地で行い、MF遠藤航所属のリバプールがウエスト・ハムに2-1で勝利した。1-0で迎えた後半41分に最終ラインの連係ミスでまさかのオウンゴールを喫し、引き分けに終わると思われたが、同44分にセットプレーからDFフィルヒル・ファン・ダイクがミスを帳消しとする決勝ゴール。2位との勝ち点差を13に広げ、次節以降にも5年ぶりのプレミアリーグ制覇が決まる可能性が出てきた。 【動画】「まじ顔可愛い」「一生見てられる」人気女優がユニ姿で日本代表のW杯出場を祝福 前日12日の試合で2位のアーセナルが引き分けたため、リバプールは勝てばさらに勝ち点を広げられる状況で迎えた一戦。ブラジル代表戦で脳震盪を負っていたGKアリソン・ベッカーが先発に復帰した一方、DFコスタス・ツィミカス、DFコナー・ブラッドリーが先発に抜擢された。 試合は前半18分、リバプールが先手を取った。DFイブラヒマ・コナテが右サイドにロングフィードを送り、FWモハメド・サラーが19歳のMFオリバー・スカールズと競り合いながら入れ替わると、右足アウトサイドでグラウンダークロスを配球。これが絶妙なスピードでGKとDFの間を抜け、反対サイドから飛び込んだFWルイス・ディアスが冷静に押し込んだ。 サラーはこれが今季18アシスト目。ゴール数もここまで27を記録しており、ゴールとアシストを足したスコアポイントが45に達し、38試合制のプレミアリーグ史上単独最多記録を樹立した。また今季は6試合を残しており、42試合制だった時代にアラン・シアラー、アンディ・コールの両氏が打ち立てた47を上回ることも期待されている。 対するウエスト・ハムは前半21分、DFアーロン・ワン・ビサカのスルーパスにMFカルロス・ソレールが抜け出し、決定機を創出。最初のシュートはアリソンに阻まれたが、こぼれ球をMFモハメド・クドゥスがループで狙った。だが、これは懸命にゴールマウスに戻ったアリソンがかすかに触れ、クロスバーにヒット。復帰した守護神がさっそくチームを救った。 そのまま試合は後半へ。リバプールは2分、MFアレクシス・マック・アリスターの直接FKが相手ゴールを襲うも、これはクロスバーに弾かれる。その後はウエスト・ハムが勢いを強める中、同17分にはソレールのシュートが枠を外れ、同22分にはFWジャロッド・ボーウェンのシュートがアリソンに阻まれた。 1-0のまま迎えた後半40分、リバプールはサラーに代わって遠藤をボランチの一角で投入。守備固めの態勢に入った。ところが同41分、右サイドをクドゥスに抜け出され、フリーでクロスを上げられると、前節フルハム戦(●1-3)でも精彩を欠いたディフェンス陣がまさかの連係ミス。ファン・ダイクのクリアがロバートソンに当たってゴールマウスに転がり込み、まさかのオウンゴールとなった。 ところがリバプールは後半44分、すぐさま再び突き放した。右からのCKを獲得し、マック・アリスターがゴール前に送り込むと、これに反応したのは3分前にオウンゴールに絡んだばかりのファン・ダイク。強烈なヘディングシュートを突き刺し、“汚名返上”のゴールで2-1とした。その後はリバプールがリードを守り切り、タイムアップ。劇的な形で勝ち点3を獲得し、プレミアリーグ制覇が秒読みとなった。 リバプールは20日の次節、敵地でレスター・シティと対戦。同日に先駆けてキックオフするイプスウィッチ・タウン対アーセナル戦でアーセナルが敗れた上で、リバプールが勝利すれば、その時点で5試合を残して2019-20シーズン以来のプレミアリーグ制覇が決まる。