タイとカンボジア首脳が停戦合意、マレーシア仲介で軍事衝突に終止符
マレーシアのアンワル首相(写真中央)は28日、国境での衝突を巡りきょう開かれた協議でタイとカンボジア両首脳が無条件での即時停戦に合意したと明らかにした。握手するカンボジアのフン・マネット首相(左)とタイのプームタム首相代行、28日の代表撮影(2025年 ロイター)
[プトラジャヤ(マレーシア) 28日 ロイター] - カンボジアのフン・マネット首相とタイのプームタム首相代行は28日に会談し、真夜中からの停戦で合意、国境での5日間にわたる軍事衝突に終止符を打つことになった。
両首脳は東南アジア諸国連合(ASEAN)議長国を務めるマレーシアのアンワル首相の仲介でマレーシアで会談、敵対行為の停止と直接対話の再開で合意した。両首相とともに会見に臨んだは「きょうの真夜中から無条件で即時停戦となる。これは最終的なものだ」と述べた。
国境紛争が長引くなか24日には軍事衝突に発展、アンワル首相は直後に停戦協議を提案、中国と米国も交渉への支援を申し出ていた。
2時間以上に及ぶ協議の末に合意に至ったが、アンワル首相は停戦監視のためにチームを派遣する用意があるとし、「全ての関係者は平和への決意を共有した」と述べた。
フン・マネット首相は会見で「良い会談を行い、良い成果を得た。戦闘の即時停止を期待する」と述べ、協議に向けたトランプ米大統領と中国の努力に謝意を示した。その上で「アンワル首相が発表した解決策で両国間の協議が進展し、関係正常化への条件整備と将来の武力緊張緩和の基盤となることを期待する」と述べた。
協議を前にカンボジアの誠意に疑問を示していたタイのプームタム首相代行は、タイは「双方が誠意を持って遂行する」停戦に同意したと述べた。 もっと見る
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