鴻海が2027年までに日本に電気自動車を投入へ 日本企業との協業意欲を示す
鴻海が2027年までに日本に電気自動車を投入へ 日本企業との協業意欲を示す
台湾の「鴻海精密工業」は、都内でEV=電気自動車事業の戦略説明会を開き、2027年までに日本に電気自動車を投入する方針を明らかにしました。鴻海精密工業 関潤CSO「我々、ハイブリッドだとかエンジンとかトランスミッションを積むような車に全く興味ありません。EV屋です。EVしか見ていない」こう話したのは、台湾の電子機器受託生産大手「鴻海精密工業」でEV=電気自動車事業のトップを務める関潤氏です。iPhoneなどの受注生産を手がけ成長してきた鴻海は、元日産の関潤氏をむかえるなどEV事業の強化を進めています。関氏は説明会で、2027年までに日本に電気自動車を投入する方針を明らかにしました。鴻海精密工業 関潤CSO「6番目の車、バス、我々バス持ってます。というかもう3年前に台湾に投入していて。これですね、我々27年に日本に投入します。(日本は)良くも悪くも遅いと思います。だから、余地がたくさん残ってる」また、鴻海はこれまでにもホンダや日産自動車などの日本メーカーとの提携に意欲を示していましたが、改めて協業の考えを強調しました。鴻海精密工業 関潤CSO「シナジー(相乗効果)が得られるところと、なるべく早くやりたいという思いがある。特定のところとどうしてもやりたいとか、そういう意向があるわけではない。やるっていう意味ではもう徹底的にやりたい。早くやりたい」さらに、三菱自動車工業との協業について問われると…鴻海精密工業 関潤CSO「三菱さんとは仕事をやっています。ただ、冒頭で繰り返し申し上げているように、我々はお客さんが話さない限り、我々が話すことはありません」詳細は避けましたが、来年オセアニアで鴻海が開発・製造した車種を日本ブランドで販売開始すると明らかにしました。
EVをめぐっては、開発費用の増大で価格が高止まりしていて、いかに開発期間を短縮し、コストを抑えられるかが求められています。