【プレビュー】「深宇宙展~人類はどこへ向かうのか」が日本科学未来館で7月12日から 宇宙への挑戦を体感する大規模宇宙展
特別展「深宇宙展~人類はどこへ向かうのか」To the Moon and Beyondメインビジュアル
人類は今、かつてない宇宙探査の時代を迎えています。アポロ計画からおよそ半世紀。再び月に宇宙飛行士を送り、将来的に火星の有人探査を行うという人類の夢が現実のものになろうとしています。
本展は、JAXA、国立天文台、東京大学をはじめとする日本の主要な宇宙研究開発機関、宇宙開発に携わる多くの企業・団体の協力により実現した人類の新たな宇宙への挑戦を体感する大規模宇宙展です。会場では世界初公開となる、「アルテミス計画」のために日本が開発している有人月面探査車「有人与圧ローバー」の実物大模型や大画面映像で体感する火星ツアーなど、最新宇宙探査技術とその成果が一堂に集結します。月を超え、火星へ。そして深宇宙の謎に挑む。子どもにもわかりやすい解説や体験コーナーも多数設置します。宇宙への挑戦を続ける人類の「知」をぜひこの機会にご覧ください。
※2025年5月チケット発売予定
巡回情報:東京展終了後、愛知・豊田市博物館(2025年10月18日~2026年1月18日)に巡回 詳しくは展覧会公式サイトへ世界初公開!アルテミス計画の関連展示が目白押し
本展の目玉は、アポロ計画からおよそ半世紀ぶりとなる有人月面探査「アルテミス計画」で実際に使用される最先端技術の数々です。世界初公開となる、実物大模型を展示する有人月面探査車「有人与圧ローバー」は、宇宙飛行士が乗り込み車内で約1か月間生活しながら探査を行える、次世代の月面探査を象徴する存在です。月面に直接置いて表面の土砂の密度(しめ固まり度合い)などを調べる装置(LDA)とともに、同計画で使用される最新鋭の技術を特別展示します。
LDA 画像提供:東京大学日本の宇宙探査・開発の最前線を一堂に集めた圧巻の展示!
「はやぶさ」と「はやぶさ2」によって持ち帰られた小惑星イトカワとリュウグウの貴重な粒子。その一つ一つが日本の宇宙探査技術の結晶であり太陽系の謎を解く鍵となっています。
本展では、日本の最新宇宙ミッションを一堂に展示します。「H3ロケット」(最先端部にあるフェアリング)の実物大模型や「はやぶさ2」に次ぐ3番目のサンプルリターンを目指す火星衛星探査計画「MMX」、私たちの地球を見守る人工衛星、新時代の幕開けを象徴する民間企業による宇宙開発、学生が挑戦した超小型X線観測衛星「NinjaSat」といった教育・研究機関の取り組みなどが一堂に会します。
NinjaSat 画像提供:理化学研究所火星を旅する大画面映像と本物のロケット部品で体感する宇宙-子どもから大人まで楽しめる体験型展示!
会場では、探査機が捉えた最新のデータを駆使した、大画面映像で味わう臨場感たっぷりの火星ツアーも登場。さらに、100年後の火星生活を最新の研究データを用いて紹介します。体験コーナーでは、普段はJAXA種子島宇宙センターに展示されている実物のロケットの部品などを直接手に取り、ロケットの精密さや規模感を体感することができます。その他にも注目の体験型企画が予定されていますので、ぜひ今後発表される情報をチェックしてみてください。
さわれるロケット部品(展示イメージ)果てしない宇宙の謎に挑む
第二の地球は存在するのか。 ブラックホールの正体は。 謎の物質ダークマターとは。
本展では天文学が挑む最大の謎に迫ります。国立天文台の巨大望遠鏡「すばる望遠鏡」や、国際協力で運用される「アルマ望遠鏡」、JAXAの最新宇宙望遠鏡「XRISM」などが捉えた観測データによって明らかになってきた驚くべき深宇宙の姿。その成果を観測機器の模型と臨場感あふれる大画面映像ツアーで楽しむことができます。
特別展示:前澤友作さんが搭乗したソユーズ宇宙船(実機)
日本の民間人で初めて国際宇宙ステーション滞在を果たした前澤友作さんが搭乗したソユーズ宇宙船の実機を特別展示します。この宇宙船は、民間人による宇宙旅行が徐々に身近なものになりつつある、新たな宇宙の時代の幕開けを象徴する貴重な実機です。外壁には、超高温の大気圏再突入の痕跡が残り、地球帰還時の環境の過酷さを実感できます。
前澤友作さんが搭乗したソユーズ宇宙船LINEを使った関連企画も
おうし座HL星の周囲の塵の円盤 ©ALMA (ESO/NAOJ/NRAO)本展の関連企画として、LINEアカウントに「リリア」というキャラクターが登場しています。100年後の未来から突如現れたAI少女「リリア」とチャットで会話しながら、彼女の失われた記憶を取り戻すミッションが展開されます。ディレクション・ストーリーを担当するのは小説家の河野裕さん。リリアと会話を重ねるうちに、自然と宇宙に詳しくなっていくかもしれません。
夏はさまざまな天体ショーを楽しめる季節でもあります。今年は宇宙に一歩踏み込み、身近で未知なる世界に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。 (読売新聞美術展ナビ編集班)
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