私が犯した5つの過ち。総額5万円で3泊4日「タイ〜ラオス国際列車の旅」大失敗【5万円海外旅行:第11回】
やっちまった……。失敗した……5つも!
結果的に言うと、航空券はもちろん宿代、メシ代、すべてコミコミ5万円以内で収める今回の「5万円海外旅行」は、金額的に失敗した。お金以外にも大失敗した。失敗に次ぐ失敗──。
だが! ものすごく良い旅になった……。いわば “試合に負けて勝負に勝った” ような感じである。
まずは軍資金5万円の内訳を見ていただこう。
【5万円海外2024年タイ〜ラオス編うちわけ】
※レートは2024年9月上旬(日によって若干の変動あり)
・成田〜バンコク往復LCC航空券(タイ・エアアジアX) 39940円 ・ラオス・バンビエンの宿(トイレ&シャワー付きシングル)を1泊 宿1720円
・タイ〜ラオス国際列車の往復を事前予約 2940円(片道、約1491円 / 348.66バーツ)
※残り5400円
【1日目】タイ ・エアポートシャトル(35バーツ /148円) ・市バス(16バーツ / 68円) ・昼メシ:チャーハンの名店でカニチャーハン(79バーツ / 333円) ・市バス(17バーツ / 72円) ・夜メシ・バーミーナム(40バーツ / 169円) ・コンビニでコーラ(19バーツ / 80円)
・コンビニで水(7バーツ / 30円)
※残り4500円
【2日目】ラオス ・イミグレでラオス入国税?を支払う(10000キープ / 65円) ・ビエンチャン中心部までのビエンチャンシティバス(20000キープ / 130円) ★バンビエンまでのバスが止まってる場所までのトゥクトゥク(50000キープ / 324円) ★バンビエンまでのミニバン(200000キープ / 1297円) ・チュービングで川下り(120000キープ / 779円) ★500mlのビール1缶(60000キープ / 389円) ・この街で1番うまいチャーハン(40000キープ /259円) ・コンビニみたいなお店でコーラ(15000キープ / 97円)
・コンビニみたいなお店で水(10000キープ / 64円)
※まだ国境越えを含めた2日間あるのに残り1096円
【3日目】ラオス ・ホテルで朝ごはん(無料!)
・ビエンチャン行きのミニバス(110000キープ / 707円)
※残り389円で「もうだめだ」となるも、気にせず旅を楽しむことにする。
・中心部までトゥクトゥク(50000キープ / 320円)
※残り69円、ここからマイナスへ転じる
・サンドイッチの名店でツナバインミー(21000キープ / 134円) ・同上バターアンドジャムバインミー(16000キープ / 102円) ・お持ち帰りの袋代?(5000キープ / 32円) ・コンビニでコーラ(10500キープ / 67円) ・コンビニで水(4000キープ / 25円) ・中心部からビエンチャン駅までのビエンチャンシティバス(20000キープ / 129円)
・イミグレでラオス出国税?を支払う(10000キープ / 64円)
※夜ご飯は、お持ち帰りしたバイミンミー
【4日目】タイ ・ちょっと高級な市バス(27バーツ / 114円) ・コンビニでコーラ(19バーツ / 80円) ・コンビニで水(6バーツ / 25円) ・市バス(8バーツ / 34円) ★麺屋なのにチャーハンがうまい店のチャーハン(70バーツ / 296円) ・空港までエアポートシャトル(35バーツ /148円) ・エアポートVIPラウンジ3時間(無料!!!!) ———————————————
残り −1181円(※1181円オーバーした)
私が犯した5つの過ちは、上記の表には「★」マークを付けておいた。アレ? 4つしかない……と思った人は、モヤモヤしながら最後まで読んで欲しい。
ちなみに、もしもそれら失敗が無ければ1181円オーバーしなかったか……と計算してみたところ、どのみち500円ほどはオーバーする計算になった。
悔しいけども、自分自身との「5万円勝負」では負けであるが、逆に考えれば合計5万1000円ほどでタイとラオス(しかも首都ビエンチャンだけではなく、大景勝地バンビエンまで行って楽しむ)を満喫できるということでもある。
また、2024年の7月に開通した「タイ〜ラオス国際列車」に乗っての越境を、比較的早い段階で体験できたのも個人的には大満足だ。
それでは次ページ(2ページ目)から、移動距離ハンパない怒涛の4日間をサラサラサラ〜ッと振り返っていきたい。5万1181円とパスポートを持って、いってらっしゃ〜い!
執筆:5万円バックパッカー・GO羽鳥 Photo:RocketNews24
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・航空券
まずは航空券から。利用したサービスはTrip.comで、9月上旬発のLCC「タイ・エアアジアX」成田〜バンコク往復チケットを39940円にて購入。
ビックリしたのが、なんとこちら、オプションとしてスワンナプーム国際空港のVIPラウンジが無料にて付けられたこと。こんなことあるのか! ワクワク……。
・夜行列車と宿
今回の旅は実にハード。なにせ3泊4日なのに、宿には1泊しか泊まらないのである。のこり2泊は夜行列車のベッド……ではなく単なるイス。それも一番安い「硬い椅子」だ。
ということで、まずはExpediaにて、今回の目的地であるラオス・バンビエン(ヴァンヴィエン)の宿を予約。トイレ&シャワー付きシングルで、1泊1720円なり。
続いては、あらかじめ夜行列車(タイ〜ラオス国際列車)のチケットも予約しておいた。利用したのは12GOというサイトで、タイ・バンコクのドンムアン駅〜ラオス・カムサワート駅(ヴィエンチャン駅)往復を2940円(348.66バーツ /片道約1491円)で購入。
これにて軍資金5万円は、のこり5400円になった。果たして、これっぽっちの金額で3泊4日を過ごせるのだろうか……?
それでは無謀とも言える3泊4日の越境ラオス旅、LCC航空機3人席のど真ん中から……
行ってきまーす!
【1日目】タイ → ラオスへ
まず今回の旅、落ち着いて充電できるのがラオスに着いてからの1泊(安宿)しかないと予想されるので、まずはタイ・スワンナプーム空港内にある充電スポットにて、持っているガジェットのバッテリーを全てフルにしておいた。
続いては両替。旅人にはすっかりお馴染み、スワンナプーム空港の地下にある両替スポットがレート良好なのでサクッと両替。私は「Super Rich」をよく使うが、「HAPPY RICH」など、並びの両替所も、そうレートは変わらない。
準備が整ったところで、エアポートシャトルで市内へGO。目的地はマッカサン駅。なぜマッカサンなのかは後述したい。運賃は(35バーツ /148円)だった。
マッカサン駅から地上へあがり、次に使ったのはいわゆる市バス(赤バス)。車内の「床が木」の、最も安いバスである。価格は(16バーツ / 68円)。
そしてバスから降り、歩いて向かったのは……
ここ!
カニチャーハンで有名な、カオパット(タイチャーハン)専門店『カオパットプー ムアントン』!
オーダーしたのは、そりゃもちろんカニチャーハン(カオパットプー / 79バーツ / 333円)で……
\キタッ!/
カニ〜〜〜〜!
目ぇひんむくほどウマイ!!!!
その後、テクテク歩いてバス停を探し……
またも安いバスで、ドンムアン駅を目指す。運賃は17バーツ(72円)。
ここからは長い移動になるので、パワーをつけるべく腹ごしらえ(夜食)。ドンムアン駅周辺にあるタイラーメン屋さんで、
バーミーナム(中華麺のタイラーメン)を注文。価格は1杯40バーツ(169円)で……
しみじみとウマイ。
その後はセブンイレブンで、5万円旅恒例の「コーラと水」をセットで購入。これで移動の準備は整った。ちなみに価格はコーラが19バーツ(80円)、水が7バーツ(30円)だった。
あとはドンムアン駅の2階にのぼり……
電車を待つ。
やがて出発の時間(21:44)が近づいてきた。15分ほど前にホームに行けるようになり……
出発4分前、タイ〜ラオス国際列車(SRT)が滑り込んできた!
乗り込むと……
直角90度の硬い椅子キターーーーー!!
しかしラッキーなことに、2人席を独り占めすることができた。向かいのお姉さんも上手に寝始めたので……
私も寝ることにした。おやすみなさ〜い!(←※どこでも寝られる人)
この時点で残高は4500円。はたして無事にラオスに到着するのだろうか? 国境あたりはどうなるの? 続きは次ページ(3ページ目)の2日目にて!
執筆:5万円バックパッカー・GO羽鳥 Photo:RocketNews24
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・【2日目】タイ〜ラオス(ビエンチャン)〜バンビエン
いちおう寝たが、やはり「硬い椅子」での睡眠の質は最低であり、スマートウォッチ「ガーミン(Garmin)」が示す残り体力(残りHP / Body Battery / ボディバッテリー)は、起床直後なのに最低値の「5」を示していた。
もしもこれがRPGゲームなら、リスタート直後にもう瀕死(ステータスの文字はオレンジどころか真っ赤)な状態である。もしも体力に自信の無い人は、お金をケチらず素直に寝台(ベッド)を利用した方が良いだろう。
しかしながら、車窓からの景色は……
絶景だった。
そうこうしているうちに時刻は午前8時30すぎ。電車はタイ側の国境でもある「ノーンカーイ駅」に到着。いちど全員が電車から降りて、この駅にあるイミグレーションを抜けなければならない。
無事にイミグレ抜けたら、またそこにホームがあり、最初と同じ列車が待っているという寸法である。
なおこの時、自分の席が何号車のどこなのか覚えていないと、すこし狼狽(うろた)えることになる。案の定、私もオロオロしていたのだが、
近くに座っていたおじさんが私に「おーい、こっちだよ〜!」と窓から声をかけてくれたので助かった。ありがとう、おじさん!
そして電車は「タイラオス友好橋」をゴトゴトと渡り……
1時間ほどでラオスの「カムサワート駅(ヴィエンチャン駅)」へ到着。
ここで、あらためてラオス側のイミグレーションを通過する必要があるのだが、入国税として10000キープ(65円)取られるので要注意。
昔から世界各国を旅している私は、あらかじめ少額のラオス通貨(キープ)を持っていたので問題なかったが、おそらくタイバーツでも支払えるかと思われる。
ちなみにこの駅、あるのは “必要最低限” なお店だけで、ほとんど何も無い。
とりあえず、あらためてラオスのお金が欲しいので5000円ほど両替した。すると、760400キープ(76万400キープ)になった。早くもワケワカランことになっている。
そんな大金(?)を持って、次に向かったのは市内までのバス。首都ビエンチャン中心部までの「ビエンチャンシティバス」が20000キープ(130円)で乗れるというので手配して……
いざ、中心部へ!
車窓から街の風景を見て思ったのは、まず、遠い昔……といっても12年前だが、前に来た時とは全然違う景色になっていたこと。
「中国かな?」と思ったし、
タイの巨大スーパー(BigC)があるし、
スタバまである!
この12年で私も、そして私をとりまく環境も、ロケットニュースも、何もかもが変わったが、ラオスもまた変わったのだ。(※ちなみにこちらが12年前のラオス記事)
そして到着したのはセントラルバスステーション(CBS)。
──と、ここで、私はこの旅1度目の失敗をすることになる。
景勝地バンビエンまでのバスに乗ろうと聞き込みを開始するも、もうこの日のバスは全て出発してしまったとの情報。うをぅ……まじかよ、どうしよう……。
やや焦り気味の私。なぜなら、この日のうちにバンビエンに行かないと「詰む」のである。だって、もうバンビエンの宿を予約しちゃってるし……と、その時だった!
聞き込みを続けると、バンビエンまでの「ミニバン」がまだあるとの情報をキャッチ。しかし、そのミニバンは、ここ「CBS」からの出発ではないとのこと。
そうこうしてたら……
\ミニバンまで連れてってやるよ/
と誘うトゥクトゥクの兄ちゃんが登場。連れて行って欲しいが、予定外の出費は痛い。ここは久々に本気を出すか……と激しい交渉をするも、相手は固い。私の焦りを完全に見ぬいている。
結局、50000キープ(324円)で、バンビエン行きミニバンがいる場所まで連れて行ってもらうことになったが、これはちょっと出しすぎたと後悔。軽くボッタクられた形となった。
そして到着したのは、なんというか、「そのへん」。特にバス停とかではなく、いわば「そのへん」であり、いくつかのミニバスやミニバンが停まっている場所だった。
しかもCBSからそんなに離れていない場所。これがボッタクられたと思った理由でもある。
ミニバンのスタッフにバンビエンまでの運賃を聞くと、200000キープ(20万キープ / 1297円)であると言う。高いのか妥当なのかよくわからないが、ここまで来たら乗るしかない。
しかし、この判断も、あとあと失敗であったと判明する。先にネタバレしておくと、翌日(帰り)に乗ったバンビエン〜ビエンチャンのミニバンの料金は110000キープ(707円)。
行きと帰りの運賃が必ず同額というわけではないが、だいたい同じと考えると、約2倍の料金で乗ってしまったことに……。これがこの旅、第2の失敗。なお、この時点で残高は4500円。
〜約1時間半後〜
バスは、雨のバンビエンに到着。かなりの大雨なので、
カッパを着込んで、宿までテクテク。
こちらが予約しておいた宿「VIENGSAVANH GUESTHOUSE(ウィエンサヴァン・ゲストハウス)」だ。
部屋は……
ふむ、
いかにもラオスの宿って感じだが……
全然OK!
とりあえず大雨が過ぎるので洗濯などをして雨宿り。
すると、なんとなく雨が止んだので……
いざ外へ!
この日は本当に長い1日であり、この後、“そもそもバンビエンに来た目的” や、“この旅、第3の失敗” ならびに、“バンビエンで一番うまいチャーハン” など見どころは盛りだくさんなのだが、長くなったのでページ分割。
今回の旅のピークとも言える2日目の後半は、次ページ(4ページ目)へ続く!
執筆:5万円バックパッカー・GO羽鳥 Photo:RocketNews24
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・バンビエンに来た目的
なぜ私がラオスの首都ビエンチャンにとどまることなく、景勝地バンビエンを目指したのか? その答えはひとつしかない。バンビエン名物「チュービング」である。
浮き輪のようなチューブに尻を突っ込み、ナムソン川をプカプカと漂いながら川下り。20年以上前のバックパッカー時代からその存在は知っていたが、いつかやってみたいと思っていたのだ。
ということでバンビエンの街にある、アクティビティも手配してくれる旅行会社いくつかを回ってみたところ、どこも異口同音に「今日はもうやってない」とのこと。
なんでも先ほど降った雨によりナムソン川の水位が上昇、流れも急になって危険なためチュービングは中止なのだとか……。えーーーーっ!? ここまで来たのに! そんな……
──と、諦めかけていたその時!
バンビエン・イン・チュービングと書かれた看板を掲げるガレージを発見。なんだろここ? 中に入ってみると、ガレージの中にポツンとひとつの机がある。
受け付けらしきスタッフは奥で寝ていたので声をかけてみると、「チュービングか?」との返事。「え? 今日できるの?」と聞くと「できるよ」と断言!
やりますやります! と120000キープ(779円)を支払うと、軽トラの荷台にチューブを乗せ「お前も乗れ」とのジェスチャー。間髪入れずに軽トラは出発し……
15分ほど走ると……
ナムソン川へ!
なにやらすでに、大勢の若者がチューブを抱えてキャッキャしている。どうも私はこのグループに急遽参戦というかたちになったっぽい。
チューブに尻を突っ込み入水すると……
おおっ!
これがチュービング!
かなりゆっくりなので、手漕ぎせねばならない……
と思いきや!
いきなり激流だったりで制御しにくい。
バックパッカー時代、「流されて死んだ人が大勢いる」と聞かされていたが、さもありなん……と思ったりした。
──と、この後、この旅3回目の失敗が私を襲う。
基本的にバンビエンのチュービングツアーは、2回、あるいは3回の「休憩時間」が設けられている。ドンブラドンブラとナムソン川を漂流しつつ、「こっちだよ〜!」と休憩ポイントが待ち構えているのだ。※流されて休憩ポイントで止まれないパターンもある。
絶景の休憩ポイント。でも、そんな絶景の中、やることは何なのか? その答えは……
「酒」である。みんなここで酒を飲み、
ベロンベロンになりつつ大音量のEDMで踊り狂ったりするわけだ。
お金を節約しなければならない私は、若者たちから距離を置き(1人だけおじさんということもあり遠慮していたというのもあるが)絶景を見ては黄昏(たそがれ)ていた。
しかし!
とても社交的な世界各国の若者たちが、この45歳過ぎた異国のおじさんである私に「こっちに来なよ!」「踊ろうよ!」と声をかけてきてくれるのであった(いろんな意味で涙)
さらに!
お店から、正体は不明ながら「青いお酒」が、ショットで全員に無料で振る舞われた。もちろん私も飲んだ。そして、「日本人はノリが悪い」と思われないよう、日本代表としてユラユラと静かに踊っていたら……
酒が欲しくなったのである……!
「こんな状況、シラフで踊ってられっか!」とばかりに、500mlのビアラオ(ラオスビール)を1缶注文。価格は60000キープ(389円)だったが、私は5万円縛りよりも「この場のノリ(空気)」を優先させた。
もっとも、お店に対し「タダ酒飲ませてもらって何も注文しない」ってのに耐えられなかったってのもある。ここは使いどころ、飲みどころ!
お金の残高的には失敗だけど、「日本人もノる時のはノる」ということを世界各国の若者(パリピ)たちに認識させることはできたと思う。
そんなこんなでチュービングも終わり……
雨が降っていたがもともとビショ濡れなので半裸で帰宅。そして温かいシャワーを浴びたりしばし休憩。
その後、宿のスタッフさん(ベトナム人)に「この街(バンビエン)で一番うまいチャーハンが食べられるお店を教えて」と翻訳アプリを駆使して伝えたところ……
ここだと。
行ってみると……
ここらしい。
メニューを見ると……
たしかにチャーハン(フライドライス)がある。カレー味もあるけど、特に何の指定もなかったのでノーマルを注文。価格は40000キープ(259円)。
そして出てきたのが……
こちらなのだが、食中に撮影しておいた動画を見返してみると、
食べるたびに「ウ〜ン……」「なるほどね……」「なるほど……」を繰り返し、やっと出てきた具体的な感想は、
「すごいラオスだな」であった。
その後「タイでもない。ベトナムでもない。カンボジアでもない。ラオスのチャーハンだね……。ラオスの味がする」と言っていた。
うまいかまずいかで言えば、「まずくはない」なラインであり、ややパンチに欠ける(優しい味)といったところ。いずれにしても、ラオスの味。
帰りがけにコンビニみたいなスーパーに行き、おなじみ「コーラと水(ともに500ml)」を補充。価格はコーラが15000キープ(97円)で、水が10000キープ(64円)。
あとは宿に戻って、ようやく長い長い1日(長過ぎた1日)が終わる……わけだが、まだ国境越えを含めた2日間あるのに、お金の残りは1096円。果たしてどうなる?
見どころ、楽しみどころのピークを過ぎた3日目は、次ページ(5ページ目)にユル〜く掲載! あと少し、がんばって! 私と一緒に、首都ビエンチャンを満喫しよう٩( ᐛ )و
執筆:5万円バックパッカー・GO羽鳥 Photo:RocketNews24
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【3日目】ラオス → タイ
おはようございます。3日目です。私はかねてから楽しみにしていたことがあった。それは……この宿、なんと朝食が付いてくるのである!
安宿なのに朝食付きってのは当連載初かもしれない。果たしてどんな朝ごはんなのかな……とワクワクしながら食堂に向かうと、
メニューがある! ほう! 4種類から選べると! いろいろあるけど、私が選んだのは──
3番の「ブレッド with フライドエッグ」! シンプルイズベストな気分だった。また、ラオスはパンが美味しいという記憶がある。
歴史的な裏付けもあり、かつてラオスはフランスの保護領だった=パンがウマイのだ。同じく、かつてフランス領だったベトナムもパンがウマい。
んで、こういったシンプルな朝食における、私の楽しみ方は……
こうして、
こうです。ウマ〜〜〜〜! こんな立派な朝食が無料で付いてくるなんて神! いい宿を選択した。
その後は、荷造りをして9時前にはチェックアウト。テクテク歩いて、ビエンチャン行きのバスを探す。
あ〜、ここ、昔(20年前の2004年)ここにきた時、 長距離バスから下ろされた場所だ……。
ちなみに昔(2004年)は、こうだった。
もうひとつ、こちらが現在。( ↓ )
一方、完全に同じ場所じゃないけれど、20年前は……こんな感じだった。( ↓ )
ビエンチャンは変わったけど、バンビエンはそこまで変わっていなかった。
そんなこんなで彷徨っていると、ビエンチャン行きのミニバスを発見。運賃を聞くと、往路の約半額110000キープ(707円)で行けるという。くそ〜、やはり行きはボッタクられていたのかもな……。
ともあれ乗車して約2時間後──
バスはビエンチャン……らしき場所へ。ところがここ、セントラルバスステーション(CBS)ではない。中心部ではない。どこよここ? どこなんだ〜……と思ったら、
\CBSまで行くよ/
どうやらこの乗り合いトゥクトゥクが中心部まで行ってくれるもよう。運賃は50000キープ(320円)なので素直に支払う。
結果、この時点で残金は69円になり、ルール的には「もうだめだ」となるも、せっかくのラオス、気にせず旅を楽しむことにする。
ようやく戻ってこれたビエンチャン中心部。時刻は13時で、おなすい(おなかすいた)の頃合いである。と、ここで私はどうしても行ってみたい店があった。
それこそが……
「PVO」! ここはラオスだけど、この店はベトナム風サンドイッチ「バインミー」の名店らしく、是が非でも食べてみたかったのである。
注文したのはツナバインミーで、価格は21000キープ(134円)。食べてみると……
劇的にウマイ! これはマジで激ウマといっても過言ではなく、なんなら私が過去含めてラオスで食べてきた食事のなかでブッチギリ1位のクオリティ!(※ベトナム料理だけど……)
よって、このチャンスは逃すまいと、私は「バターアンドジャムバインミー(16000キープ / 102円)」を、お持ち帰り用に追加でオーダー。これが今晩の食事である。
その後は、バンコク行きの列車の出発時間までまだまだ時間があるのでビエンチャンを観光してみた。
まずはビエンチャンのランドマーク「パトゥーサイ」。パリの凱旋門をモデルに建てられた戦没者慰霊塔である。
その後もテクテクと街を散歩していたら……
マルハン!!!!!????
えっ、ラオスにパチンコ屋さんが……??? と思いきや、
銀行だった。そう、日本ではパチンコ屋さんとして有名なマルハンは、ラオスでは銀行を開業していたのである。
このマルハン周辺は、まさに「銀行街」といっても差し支えないほど銀行だらけのエリアになっており、
なんだかバブリーな建物がニョキニョキといくつも建っていた。昔のラオスなら考えられないこと……とか考えながら歩いていたら、
あれ? なんかここ、見覚えがある広場だぞ……と、既視感ある場所の側を通りかかった。ここ、なんだっけ……と記憶をほじくり出してみると、
ここ、12年前に私がラオスのカラオケ大会でデビルマンを熱唱した場所だ!!!!!!
一瞬にして会場をキンキンに冷えさせてしまった私の歌声。
あの建物も、見覚えがある! まさに歌っている最中、ステージから見えていた建物だ。あぁ、あの時のトラウマが克明に蘇ってきた……
──とかなんだとかやってたらいい時間になってきたので、
コンビニ(mini BigC)で、おなじみコーラ&水のセットを購入。価格はコーラ(10500キープ / 67円)、水(4000キープ / 25円)なり。
そしてCBSに戻り、ビエンチャン駅までのビエンチャンシティバスに乗り込む。価格は20000キープ(129円)だ。
駅に着いたら、さっそく出国手続き。イミグレーションで10000キープ(64円)の出国税を支払い……
18時すぎ、ふたたびタイ〜ラオス国際列車に乗車。
夜ごはんは、昼にサンドイッチ屋さん「PVO」で買っておいたバターアンドジャムバインミー。
1時間ほどで列車はタイ側の国境ノンカイへ到着。ここで再びイミグレーションを通過し、タイへ入国。
そして同じ列車に乗って……
おやすみなさ〜い!
バンコクへの到着は午前7時すぎの予定。帰国の途まであと少し! 長旅ならぬ、長読おつかれさまです。続きは最終ページ(その6)にて!
執筆:5万円バックパッカー・GO羽鳥 Photo:RocketNews24