電撃解散総選挙なら「自民240超え大勝あり得ないことではない」衝撃予測 花田紀凱 花田紀凱の週刊誌ウォッチング(1050)

衆院本会議で所信表明演説を行う高市早苗首相=24日午後、衆院本会議場(春名中撮影)

今週、いちばん痛快だったのは『週刊文春』(10・30/11・6秋の特大号)の名物コラム「新聞不信」だ。

連立をめぐる新聞報道を実例を挙げてバッサリ。<取材力のなさを糊塗した、わけ知り顔の解説記事が鼻につく><世間はこういうのを後講釈と馬鹿にするが、恥ずかしくないのかしら>

で、結論。

<今の政治記者は政治家から何も聞き出せない。代わりに自身が知っている歴史を振り返り、現状に適当な解釈を付けることで何とか生きている存在だ。これでは市中の政治談議と変わら

ない。そんな記者に、混沌(こんとん)とする一方の政治報道を任せていいのか疑問だ>

新聞がダメなら週刊誌がある。

『文春』のトップが「高市&維新政権の死角を突く!」。

『週刊新潮』(10月30日号)は「やっと発足した高市政権 危険な船出」。

どちらも「わけ知り顔の解説記事」の域を出ていないのは残念。

『文春』の「高市元秘書が930万円詐欺罪で刑事告訴された」という話なんか昨年、8カ月ほど手伝った人物の、雇用される5、6年も前のトラブル。こんな些末な話を高市氏批判に結びつけようとする意図的な記事。

恥ずかしくないのかしら。

『週刊ポスト』(10・31)は「新聞・テレビでは絶対に報じない衝撃予測」として「電撃解散総選挙で高市自民240議席超え劇勝!」。

自公の選挙協力の解消で、新聞は<鬼の首を取ったように「自民苦戦」を書き立てている>が、そうではない、と。

高市首相熱烈応援団長、門田隆将氏(ノンフィクション作家)は<公明の連立離脱で自民は公明支持者の票を減らすだろうが、自民に戻ってくる保守層の票は確実に増える>として、小野田紀美経済安保相のケースを挙げる。

<3年前の参院選の自民の当選者で唯一、公明の推薦を〝拒否〟し、次点の候補にダブルスコアをつけて大勝>

〝劇勝〟を言っているのは政治ジャーナリストの藤本順一氏。

<「自民240超えの大勝もあり得ないことではない>

『サンデー毎日』(11月2日号)は古賀茂明、寺島実郎、猪瀬直樹、保阪正康の各氏が、石破茂前首相絶賛の大合唱。笑える。

(月刊『Hanada』編集長)

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