NY市場サマリー(7日)ドル・利回り上昇、株下落
[7日 ロイター] - <為替> 不安定な取引の中、ドルが上昇した。1月の米雇用者数は伸びが鈍化した一方で、失業率は4.0%に低下し、米連邦準備理事会(FRB)が少なくとも6月までは利下げを延期できるとの見通しが示された。
主要通貨に対するドル指数は0.353%高の108.04。世界的な貿易戦争に対する懸念の後退から、ドルは週間で下落の見込みとなった。
ドル/円は0.09%安の151.365円となった。
英ポンドは0.2%安の1.2413ドル。
ユーロは0.49%安の1.0333ドルとなった。
NY外為市場:
<債券> 国債利回りが上昇した。この日発表された1月米雇用統計で失業率が4.0%となったほか、前月分の非農業部門雇用者数が上方修正されたことが、堅調な労働市場を反映していると受け止められた。
この日発言したFRB当局者も、米雇用市場は堅調だとし、トランプ大統領の政策の影響が不明なため金利引き下げを急がない姿勢を強調した。
10年国債利回りは5.1ベーシスポイント(bp)上昇し4.489%となった。2年債利回りは6.7bp上昇し4.275%。
2年債と10年債の利回り格差は2bp縮小し、 21.1bpとなった。
フェデラルファンド(FF)金利先物市場では、FRBが今年25bpの利下げを2回実施するとの見方が後退。12月までの利下げ幅は37bpと織り込んでいる。
米金融・債券市場:
<株式> 主要株価3指数が軒並み下落。トランプ大統領が来週にも多くの国に対する相互関税を発表すると述べたことも重しとなった。精彩を欠く内容となった米雇用統計やミシガン大消費者信頼感指数も嫌気された。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.79対1の比率で上回った。ナスダックでも2.53対1で値下がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は150億6000万株。直近20営業日の平均は149億1000万株。
米国株式市場:
<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相 場は、トランプ米政権による高関税政策への警戒感がくすぶる中、反発した。中心限月4月物の清算値(終値に相当)は、前日比10.90ドル(0.38%)高の1オンス=2 887.60ドル。週間では1.86%上昇した。
NY貴金属:
<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米政権による対イラン制裁の発表を背景に供給不安から買われ、4日ぶりに反発した。米国産標準油種WTIの中心限月3月物の清算値(終値に相当)は前日比0.39ド ル(0.55%)高の1バレル=71.00ドル。週間では、1.53ドル(2.11%)安。マイナスでの越週は3週連続となった。4月物は0.37ドル高の70.74ドル。
NYMEXエネルギー:
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