【欧州市況】米利下げ観測後退で欧州債買われる-関税発言受け株安
Allegra Catelli
7日の欧州債券市場では、ユーロ圏の国債が米国債をアウトパフォームした。米雇用統計が減速はしているものの、堅調な雇用の伸びが確認され、米金融当局に対する利下げ観測が後退した。
ドイツの10年債が週次ベースで2週連続上昇し、11月以来初めて年初の急落からの回復を拡大した。10年債利回りは、1月31日の終値から9ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下した。2年債利回りも7bp低下した。
ECBのエコノミストは7日、 景気を抑制も刺激もしない中立金利は恐らく1.75-2.25%の間にあるとの推測を発表した。これを受け、市場は年内に1.90%まで利下げが行われると織り込んでいる。
欧州株は、米国のトランプ大統領が7日中にも報復関税を発表すると発言したことから懸念が広がり、6日までの3連騰を終えた。
ストックス欧州600種指数は、ロンドン市場の終値時点で0.4%下落した。
このほか、仏化粧品大手ロレアルが2024年10ー12月期決算の売上高が市場予想を下回ったことなどから下落し、消費財部門全体の重しとなった。ノルウェーの肥料大手ヤラ・インターナショナルも、配当が期待外れとなり下落した。建設部門は、好評な決算発表が相次いだことから、部門として過去最高値となった。
2月7日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)
株 終値 前営業日比 変化率 ストックス欧州株600 542.75 -2.09 -0.38% 英FT100 8,700.53 -26.75 -0.31% 独DAX 21,787.00 -115.42 -0.53% 仏CAC40 7,973.03 -34.59 -0.43% 債券 直近利回り 前営業日比 独国債2年物 2.05% -0.01 独国債10年物 2.37% -0.01 英国債10年物 4.48% -0.01原題:Bunds Post Second Straight Week of Gains: End-of-Day Curves、Europe Stocks Fall on Trump Tariff Threat, Slowing US Job Growth
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