NY市場サマリー(11日)ドル下落・利回り上昇、株まちまち
<為替> ドルが下落した。利下げを急ぐ必要はないというパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言が材料視された。市場はまた、トランプ大統領の関税政策を巡りより具体的な情報を待っている。
主要通貨に対するドル指数は0.37%安の107.96となった。
カナダドルは0.14%高の1米ドル=1.43カナダドルとなった。
円は対米ドルで0.3%安の1ドル=152.45円。
NY外為市場:
<債券> 国債価格が低下し、利回りが上昇した。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が議会証言で利下げを急ぐ必要はないと改めて表明したことに加え、トランプ米政権の関税政策を巡る懸念が出ていることが背景。
終盤の取引で10年債利回りは4.2ベーシスポイント(bp)上昇の4.537%。
30年国債利回りも4.2bp上昇の4.753%。
2年債利回りは2.2bp上昇の4.289%。一時は4.298%と、3週間ぶりの高水準を付けた。
米金融・債券市場:
<株式> パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を精査する中、強弱まちまちで取引を終えた。テスラが下落する一方、コカ・コーラやアップルに買いが入った。
米国株式市場:
<金先物> 前日に最高値を更新した反動から利益確定の売りに押され、3営業日ぶりに反落した。 中心限月4月物の清算値(終値に相当)は、前日比1.80ドル(0.06%)安の1オ ンス=2932.60ドル。
NY貴金属:
<米原油先物> 米国の対ロシア制裁を背景とした供給混乱への警戒感が高まる中、3営業日続伸した。 米国産標準油種WTIの中心限月3月物の清算値(終値に相当)は前日比1.00ドル (1.38%)高の1バレル=73.32ドルだった。4月物は1.07ドル高の73. 08ドル。
NYMEXエネルギー:
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