映画『風の谷のナウシカ』では描かれない”その後”が衝撃的! 原作では巨神兵の母になっていた
映画『風の谷のナウシカ』では描かれない、ナウシカたちのストーリーを知っていますか? 実は巨神兵に「ママ」と呼び慕われる存在になっていました。
2025年8月15日から「金曜ロードショー」で3週連続「スタジオジブリ」作品が放送されることが決まり、再び多くの人びとの心を魅了することでしょう。そんな世界中で愛されるスタジオジブリの前身「トップクラフト」時代に誕生した『風の谷のナウシカ』も根強い人気を誇っています。実はこの作品には、宮崎駿監督自身が描いた原作コミックがあることをご存知でしょうか?
●映画では語られなかった主人公の家族背景
映画版では詳しく描かれなかったナウシカの家族構成ですが、原作コミック全7巻には意外な設定が隠されていました。実はナウシカには10人もの兄姉がいた末っ子だったのです。
しかし、物語の始まる時点では、腐海の毒によって全員が亡くなっていると推測できる描写があります。これこそナウシカが風の谷の次期族長として運命を背負うことになった理由でした。この事実は映画版では触れられておらず、後から原作コミックを読んだファンに大きな衝撃を与えています。
●「ママ」と呼ばれたナウシカの葛藤
原作コミックの最終巻となる第7巻には、映画では描かれなかった驚きの展開が描かれます。ナウシカは旧世界の人類が創造した人工の神である巨神兵の1体に「オーマ」と名付けます。そして、起動したばかりのオーマはナウシカのことを「ママ」と呼んで慕うようになるのです。
これは巨神兵が最初に目にしたナウシカを母親として認識したことから始まった関係性でした。諸悪の根源が旧世界の遺跡「墓所」にあると悟ったナウシカは、オーマを連れて墓所へと向かいます。
自分を「ママ」と慕うオーマに戸惑いながらも母親役を演じるナウシカの姿や、オーマが急速に知性を発達させていく様子は、映画では見ることのできない重要な物語展開となっています。
●ファンからの様々な解釈
この特異な母子関係について、ファンからは多様な解釈が寄せられています。「ナウシカ自身が母親に十分な愛情を受けられなかったから、オーマにも本当の愛情を注ぐことができなかったのでは」という意見や、「ナウシカがオーマの母親を演じることへの罪悪感があったはず」といった考察もあります。
一方で、「ナウシカがオーマと過ごすときの表情が最も印象的」という声もあり、このエピソードを作品の魅力として高く評価するファンも少なくありません。
●原作コミックの深い世界
『風の谷のナウシカ』の原作コミックは、アニメ映画版と比べるとやや難解という評価もありますが、その分、ナウシカの世界観や設定をより深く理解することができます。全7巻を読破してからスタジオジブリのアニメを見直すと、新たな発見や感動があるかもしれません。
「金曜ロードショー」で8月に放送予定のジブリ作品に『ナウシカ』は含まれませんが、映画では描ききれなかった物語の深層に触れてみてはいかがでしょうか。
(マグミクス編集部)