年後半相場をリードする3大テーマ(3)「ペロブスカイト太陽電池」 <GW特集>
日本生まれの技術で、かつ製造に必要な主原料が国内調達できる注目のエネルギー。普及に伴い商機が見込める企業はどこだ。
中東情勢をきっかけに石油など化石燃料への依存リスクが顕在化し、エネルギー源の多角化が急務となるなか、その選択肢の一つに再生可能エネルギーがある。なかでも、日本発の次世代技術「ペロブスカイト太陽電池」が注目を浴びており、マーケットでは投資家の熱い視線が注がれている。従来の太陽光パネルよりも薄くて軽く、設置場所の制約が少ない点が強みだ。積水化学工業 <4204> [東証P]やパナソニック ホールディングス <6752> [東証P]、リコー <7752> [東証P]など、政府の後押しを背景にさまざまな企業が開発を進めている。今年3月、積水化が他社に先駆けて商用化にこぎつけ、本格普及への扉を開いた。
●コニカミノルタ <4902> [東証P]~バリアフィルムでシェア首位狙う
複合機をはじめオフィス機器で知られる大手電機メーカー。機能性フィルムや計測機器、医療用画像診断システムと幅広く展開する。フィルム事業で培った技術を生かし、水分に弱いペロブスカイトを保護するバリアフィルムを製造。高い耐久性能を有しており、これを強みに今後急拡大する需要の取り込みを狙う。年内にサンプル出荷を行い、2030年ごろから生産体制の構築を本格化。35年をメドにバリアフィルム市場でシェアトップとなることを目指す。●伊勢化学工業 <4107> [東証S]~ペロブスカイト向け材料の供給体制確立へ
AGC傘下のヨウ素メーカー大手。国内で3割以上、世界で1割強の生産量シェアを握る。資源の乏しい日本が実は世界有数の産出量を誇るヨウ素だが、これはペロブスカイトの中核部位、太陽光を電気に変換する発電層を製造するのに欠かせない主要な原料だ。同社は2月、ペロブスカイト向け材料を巡り国内金属関連メーカーと基本合意書を結んだと発表。両社で協力してサプライチェーンの強化を図り、製造から販売まで一貫した体制を確立していく。
●NITTOKU <6145> [東証S]~大型受注獲得するなど取り組み加速
自動巻線機を主力とするFA(工場自動化)機器メーカー。ペロブスカイト分野に事業領域を広げ、大型受注を獲得するなど取り組みを加速させている。この春、他社から譲り受けた事業を受け継ぐため新たな子会社NITTOKU KYOTOを設立。この子会社において「ペロブスカイト太陽電池用レーザパターニング装置」を手掛けており、活躍が期待される。26年3月期は期中に複数回にわたって業績を上方修正し、2期ぶり営業最高益の更新が確実視される状況だ。⇒⇒★「年後半相場をリードする3大テーマ」など、【GW特集】"43本"の記事一覧は、ここをクリック!
株探ニュース