Vシネ『仮面ライダーガヴ ギルティ・パルフェ』11.28公開決定!絆斗に重大な異変、ヴァレン新フォーム誕生

『仮面ライダーガヴ ギルティ・パルフェ』ティザービジュアル - (C)2025 石森プロ・ADK EM・バンダイ・東映ビデオ・東映 (C)2024 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映

 31日に最終回を迎えたばかりの特撮ドラマ「仮面ライダーガヴ」テレビシリーズのその後を描くVシネクスト『仮面ライダーガヴ ギルティ・パルフェ』が、11月28日より新宿バルト9ほかにて全国期間限定上映されることが決定し、特報とティザービジュアルが公開された。

【動画】ヴァレン新フォームが躍動!『仮面ライダーガヴ ギルティ・パルフェ』特報

 人間と怪人・グラニュートの間に生まれた主人公・ショウマ(知念英和)は、人間の世界で仮面ライダーガヴとして戦い、ストマック社やグラニュート界の大統領ボッカ・ジャルダックを破り、闇菓子を消し去ることに成功した。Vシネクストでは、そんな世界に闇菓子の復活を企むグラニュートが出現する。監督は柴崎貴行が担当し、脚本は香村純子が執筆している。

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 ショウマは人間界で、闇菓子に代わる「光菓子」の研究を進めていた。辛木田絆斗(日野友輔)はフリーライターとして、仮面ライダーたちの戦いの日々の記録を残すべく取材を継続しており、ラキア(庄司浩平)はひとりグラニュート界に残った。しかし、平穏だった人間界で新たな事件が発生。さらに、絆斗の身体には重大な異変が起こる。そして人間界で生き残っていた、大統領令嬢リゼル・ジャルダック(鎌田英怜奈)の現在とは。「人間とグラニュートが共存する世界」を目指し、ショウマたちが再び戦いに挑む。

 ティザーポスターには、本作で誕生する仮面ライダーヴァレンの新フォーム「仮面ライダーヴァレン パルフェモード」の姿が描かれている。特報では、ショウマや甘根幸果(宮部のぞみ)の元気な姿、身体に異変が見られる絆斗やリゼルの恨みのこもった発言など、最終回後の不穏な様子が切り取られている。

Blu-ray&DVD初回限定版に付属する「DXチョコらっパゴチゾウ」(C)2025 石森プロ・ADK EM・バンダイ・東映ビデオ・東映 (C)2024 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映

 また、本作のエンディングテーマ「Super Delicious」を知念、日野、庄司の3人が担当することも決定。2026年6月10日に発売されるBlu-ray&DVDの初回限定版には、同曲の主題歌CDが収録されるほか、仮面ライダーヴァレン パルフェモードの変身アイテム「DXチョコらっパゴチゾウ」が付属する。(編集者・倉本拓弥)

Vシネクスト『仮面ライダーガヴ ギルティ・パルフェ』は11月28日(金)より新宿バルト9ほかにて全国期間限定上映、Blu-ray&DVDは2026年6月10日(水)発売

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映画『8番出口』より二宮和也演じる名もなき主人公 - (C) 2025 映画「8番出口」製作委員会

 累計販売本数190万本超のヒットを記録したインディーゲームを二宮和也主演で実写映画化した『8番出口』(公開中)。地下通路内で起きる異変を見つけるだけのシンプルなゲームを95分のサバイバルスリラーに作り上げた本作は、二宮にとって独立後、初の主演映画となり、第78回カンヌ国際映画祭「ミッドナイト・スクリーニング」部門に出品されるなど海外でも注目を浴びた。本作の川村元気監督が、制作の経緯、映画のテーマなど、制作の裏側を語った(※一部ネタバレあり)。

【画像】『8番出口』メイキング<4枚>

 2023年にインディーゲームクリエイターの KOTAKE CREATE が制作したゲームは、無限に繰り返される地下道の空間を「異変を見逃さないこと」「異変を見つけたら、すぐに引き返すこと」「異変が見つからなかったら、引き返さないこと」「8番出口から外に出ること」という4つのルールにのっとり、出口を探していく。正しく進めれば1番出口、2番出口と8番出口に近づいていき、異変を見逃したりあるいは異変と思い込んで引き返せば0番出口(振りだし)に戻る。映画ではゲームのプレイヤーにあたるのが二宮演じる「迷う男」で、主に彼の視点で物語が展開する。

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 これまで新海誠監督の『君の名は。』(2016)、是枝裕和監督の『怪物』(2023)など数々の映画をプロデュースし、『世界から猫が消えたなら』『四月になれば彼女は』『私の馬』などの小説を発表してきた川村だが、2022年公開の『百花』で長編映画監督デビュー。自身の小説を映画化した同作は、第70回サン・セバスティアン国際映画祭で日本人初となる最優秀監督賞を受賞した。監督第2作となる『8番出口』制作の経緯を、川村監督はこう語る。

 「ゲームに出会ったのは2023年。特に素晴らしいなと思ったのは、そのデザイン。白く整然とした地下道がループする日本的なデザインがすごくいいと思い、そこにグローバルなテーマをもってきてはどうかと。例えば「見て見ないふりをする罪」というのはすべての人の心に堆積しているはずで。スマホばかり見て、世界で起きている異変から目をそらしている。デザインは日本的だけど、体験としてはグローバルな作品にできるのではないかと直感で思った。ただ、よくよく考えてみたら物語がない。そのことに気づいて、どうしたらいいのか……と絶望するところからスタートした感じです」

撮影中の川村元気監督

 物語の主人公は、二宮演じる名もなき男。職業、年齢など何も情報が明かされていないが、川村監督いわく「言うなら彼は“世間”」とのこと。

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 「例えば、電車に乗っていて赤ちゃんが泣いている。そのお母さんに怒鳴っている男がいたとして、大抵の人が見て見ぬふりをしますよね。僕もきっと見て見ぬふりをして、スマホを見ると思う。そのスマホの中で戦争が起きていて、子供が死んでいますというニュースを見てもスワイプする。それが世間で、主人公もその一人です」

 映画の舞台はほとんどが地下通路。「東京メトロ」が協力としてクレジットされていることから、実際に地下通路でロケを行ったのかと問うと、それについては「企業秘密」との回答。

 「“これは一体どうやって撮ったんだろう”と思っていただけるような映像にしたいと思っていました。これまで、自分のアニメーションを多く作ってきたので、それをひとつのアイデンティティとしたいと思っていました。本来繋がらない空間が繋がったり、時間がループしてしまう感覚といったアニメーション的な表現を実写映画に取り入れた時に、観る人が“今何を見ているんだろう?”と混乱するような映画体験を作りたいと」

 そして、作品を象徴するかのように使われているモーリス・ラヴェル作曲の「ボレロ」。起用した理由は「世界で1番有名なループミュージック」であること。

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 「今回、日本的なデザインで世界に届けることが目標だったので、なるべく言葉を使わずに表現したかった。冒頭でボレロがかかった瞬間に世界中の人に“これから我々はループを見るんだ”と思ってもらえるのではないか。ループしながら徐々に盛り上がっていく作りになっているので、0番出口から8番出口を目指す物語そのものを表してもいる。音楽だけではなく、地下通路にエッシャーのだまし絵のポスターがかかっているのですが、あの絵を見れば“今いる場所はエッシャーのだまし絵みたいな空間なんだ”と思うはずで。そういうふうに、音楽や美術の力を借りて、言葉の説明を外していきました」

 ところで、本作には川村監督の前作『百花』といくつもの共通点がある。例えば『8番出口』で主人公が地下通路をループするように、『百花』にも認知症が進行しつつある女性(原田美枝子)がスーパーの同じ場所で同じ行動を繰り返す描写がある。両作はテイストもジャンルも全く異なるが、川村監督は「自分の中では『百花』との連続性をかなり意識して作っている」という。

 「表象が全く違うように見えて、描いていることのテーマは近しい。『百花』で評価されたのは、おそらくループの映像手法で。認知症を患う女性が見ている時間や空間、本来繋がらないはずのものが繋がっていくみたいな表現でした。今度はその手法を取り出して、そこに特化した映画を作ってみたいと。ネタバレになるので詳細は伏せますが、両作で共通するモチーフで言うと『雨月物語』(1953・溝口健二監督)と『シャイニング』(1980・スタンリー・キューブリック監督)です。現代的なデザインだけどテーマは普遍的。加えて僕は何か「自分の欠損したものを探す、発見していく」みたいなことに興味があって、それは『世界から猫が消えたなら』の頃から続いています」

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 なお、映画公開前には川村が執筆した小説版が発売された。「ネタバレ厳禁」であるにもかかわらず、小説を先に世に出すことのデメリットは考えなかったのか? どのような意図があるのか?

 「もちろんネタバレしたくない気持ちも大きかったですけど、映画と小説はいわば双子みたいな関係で。映画ではほとんど主人公は話しませんが、小説で描かれる「心の声」は雄弁で“この時、こういう風に考えていたんだ”“だからこれが怖いんだ”とか、小説を読むことで埋まるようにできているし、そんな逆もしかりで。なおかつ、原作が2択のゲームなので、エンターテイメントとしても観客が“小説から入るか、映画から入るか”を選ぶところからスタートすることがあってもいいのではないかと思いました」

 小説版には、映画にないエピソードも加えられており、映画とセットで読むことでより理解を深められる。随所に遊び心も見られ、小説の“異変探し”をしてみるのも一興だ。(取材・文:編集部 石井百合子)

川村元気プロフィール

 1979年横浜生まれ。『告白』(2010)、『君の名は。』(2016)、『怪物』(2023)などの映画を製作。2012年に発表した小説「世界から猫が消えたなら」が35カ国で翻訳出版され、世界累計270万部を突破するベストセラーに。その他の小説に「億男」「四月になれば彼女は」「私の馬」など。2022年、自身の小説を原作とした長編監督作『百花』が第70回サン・セバスティアン国際映画祭で日本人初となる最優秀監督賞を受賞した。公式HP:genkikawamura.com

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『名探偵コナン 29弾』萩原千速と、声優の沢城みゆき - (C)青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996

 来年GWに公開される劇場版『名探偵コナン』の最新作が始動することが31日に発表され、新たに萩原千速役を務める沢城みゆきがコメントを寄せた。

【画像】声優・田中敦子さんフォトギャラリー

 原作者・青山剛昌によるコミックスが107巻を超え、全世界で累計発行部数2.7 億部を突破、テレビアニメシリーズも放送1100回を超えるなど、勢いがとどまることを知らない「名探偵コナン」。今年4月18日に公開された劇場版28弾『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』は興行収入146億円を記録し、3年連続100億円を突破。2年連続で観客動員数1000万人を突破した(※数字は興行通信社調べ)。

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 『隻眼の残像』のラストに流れる劇場版29弾の後付け映像(超特報)では、高速道路を駆け抜けるバイクと、白い羽、毛利蘭がつぶやく「風の女神様…」というセリフから、ファンの間では来年のメインキャラクターは神奈川県警の萩原千速(はぎわらちはや)ではないかと見る声も上がっていたが、2024年8月20日に61歳で亡くなった田中敦子さんから同役の声を引き継ぐ沢城みゆきは以下のようにコメントを寄せた。

 「千速の声を担当させていただくことになりました、沢城みゆきです。田中敦子さんが大好きです。思い出す事はあまりありません。忘れる日がないからです。青山先生の原作を丁寧に拝読して、声の入った千速も愛していただけるように、やれることはなんでもやりたいなと思いました。バイクの免許を取りに行ってみることにしました。倒れたバイクを起こすことができず入会できませんでした。筋トレからスタートです。TVシリーズで、映画で(!?)皆様にお会いできる日を楽しみにしています。皆様にも楽しみにしていただけたら、これ以上心強い事はありません。どうぞよろしくお願いします」

 萩原千速は31歳、神奈川県警の白バイ小隊長。コナンがスケボーで追跡中、逃走車の体当たりによる落下のピンチに、千速が白バイで颯爽と現れキャッチ。それを目撃した蘭は、彼女を風の女神様のようだと感じた。爆弾解体中に殉職した萩原研二は弟。

 なお、劇場限定で流れていた超特報映像がWEBで公開。ラストのタイトル表記部分に一部手を加えたブラッシュアップ版となる。(石川友里恵)

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