日経平均は3日続伸、米株高と円安を好感 一時3万8000円回復

 3月18日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比448円90銭高の3万7845円42銭と3日続伸して取引を終えた。写真は昨年2月、都内の株価ボード前で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)

[東京 18日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比448円90銭高の3万7845円42銭と3日続伸して取引を終えた。前日の米株高や為替の円安が支援材料となり、3万8000円台を回復する場面もあった。ただ、その後は急な戻りに対する警戒感もあり、高値圏でのもみ合いとなった。

日経平均はしばらく3万8000円―4万円のボックス圏で推移、そこから下放れた後、レンジの下限だった3万8000円を回復できるかが注目されていたが、瞬間的でも回復したことで買い安心感が広がった。引き続きトランプ関税の行方が気にされているものの、円安基調となれば、もう一段の戻りも期待できるとの見方が出ている。

一方、物色面については、前日の米国株市場でフィラデルフィア半導体指数(SOX指数)が上昇したことが好感され、半導体株が買われたが「エヌビディアCEOの講演が注目されており、そこでブラックウェルの将来性、ディープシークの影響などの発言内容が、今後の半導体関連株の動きに影響を与える可能性もある」(野村証券・投資情報部ストラテジストの澤田麻希氏)という。

岡地証券・投資情報室長の森裕恭氏は「これまで売られ過ぎの感が強かったが、そこに為替相場が円安に振れ、全体の戻りに弾みがついた。ただ、期末が意識され、ここからは決算に絡んだ思惑により上下に振れやすくなる」と指摘していた。

TOPIXは1.29%高の2783.56ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比1.29%高の1432.81ポイントだった。プライム市場の売買代金は4兆5850億7200万円だった。

東証33業種では、値上がりは保険業、銀行業、卸売業など31業種、値下がりは電気・ガス業とその他製品だけだった。

個別では、米著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイが、日本の大手商社5社の持ち株比率を引き上げたことが前日に分かったことで、三菱商事(8058.T), opens new tabなど大手商社株が総じて堅調となった。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.27%高の665.87ポイントと、上昇した。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1287銘柄(78%)、値下がりは297銘柄(18%)、変わらずは53銘柄(3%)だった。

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