マイクロソフトがWindowsの「ブルースクリーン」を廃止(Forbes JAPAN)

マイクロソフトの大きな発表が続いている。長年の懸案であるWindows 10のサポート終了期限(2025年10月14日)について、有償の延命プログラム(ESU)を発表したばかりの同社は、今度は同じく長年恐れられてきたブルースクリーン(Blue Screen Of Death、BSOD)も廃止すると発表した。Windowsにとって、ひとつの時代が終わろうとしている。 マイクロソフトは米国時間6月26日、次のような投稿を行った。「予期しない再起動が発生すると、遅延が生じ、事業継続性に影響を与える可能性があります。それこそが、当社が予期しない再起動時の体験を少しでも簡素なものにしようとしている理由です」。そしてその結果として、これまでの青い画面をまもなく黒い画面に置き換えるということだ。 さらに重要なのは、マイクロソフトが「正常に再起動できないPC向けに『迅速なマシンの回復』(Quick Machine Recovery、QMR)という復旧メカニズムも追加します。この変更は、予期しない再起動時の混乱を軽減するという、より大きな継続的取り組みの一環です」と説明した点だ。 ユーザーインターフェース(UI)も簡素化される。マイクロソフトはこの「簡素化されたUI」は、「可読性を向上させ、Windows 11のデザイン原則とより調和しつつ、必要な技術情報は画面上に保持します」としている。 これらの変更は「今夏後半に、すべてのWindows 11バージョン24H2搭載デバイス」に提供され、広範な障害からの復旧を体系化する強化版QMRも同時に導入される予定だ。あのCrowdStrike(クラウドストライク)事件を思い起こす読者もいるだろう。あの出来事こそが、BSODに「束の間の注目」を集めた近年最大の出来事だった。 Windows Centralによれば、「マイクロソフトが直接の原因ではなかったものの、この事件はサイバーセキュリティ、カーネル、サードパーティー製ソフトウェアに関して、オペレーティングシステムとしてのWindowsの欠点を浮き彫りにした。変革が必要なのは明らかで、その結果として昨年Windows Resiliency Initiative(ウィンドウズ・レジリエンシー・イニシアティブ、WRI)が立ち上げられた」とされている。 数十年にわたり恐れられてきたBSODは、まもなく歴史の彼方へと消え去る。最期を迎える前に、再び目にすることがないよう祈りたい。

Zak Doffman

Forbes JAPAN
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