【試行錯誤だっ!!】楳図かずお先生愛にあふれる『漂流教室』のポップストアが中野ブロードウェイで開催中! マニアックなグッズ充実&“あの妄想の具現化”が圧巻すぎた
日本を代表する偉大な漫画家・楳図かずお先生が逝去されてから間もなく1年(2024年10月)──その楳図先生のキャリアを代表する作品『漂流教室』のポップアップストアが中野ブロードウェイで開催中だ。
寺沢大介先生の『ミスター味っ子』と『将太の寿司』など、何かとマニアックなイベントがたびたび話題を呼ぶ「墓場の画廊」だが、7月31日から9月16日までは熱烈なファンも感涙必至な “漂流教室愛” あふれる展示とグッズが並んでいる。
楳図先生といえば、赤と白のボーダーTシャツに『まことちゃん』の「グワシ」でお馴染み。作品を読んだことがない人からすると “何だか面白い漫画家さん” という印象を持たれがちだが、SF漫画やホラー漫画の大巨匠。『漂流教室』もSF及びホラー要素満載で筆者も大好きな作品だ。
・『漂流教室』の世界観を体感&アパレル類も充実
店舗正面の色使いやグッズの豊富さも圧巻だが、
右を見やると主人公の高松くんの “あの表情” とともに、荒廃した未来へとタイムスリップした大和小学校の看板、ユウちゃんの三輪車が見事に三次元で再現されている。
グッズはTシャツ、グラス、豆皿、アクスタに……とラインナップ豊富。
スカジャンは3万8500円といいお値段だが、それも納得してしまうほど見事な刺繍が施されており、生地もしっかりとしている。
Tシャツの多くは最近流行&高騰中のヴィンテージのバンドTシャツ風のデザイン。某有名バンドのTシャツなども手掛けてきたデザイナーさんが担当したとのことで、音楽ファンもほしくなるのではないか。
・作品ファンの心をくすぐるグッズ類
その他にも『漂流教室』を読んだことがある人なら思わずほしくなってしまうであろう「一つ目教の神」のトレーディングフィギュア(880円)や
お守りに
御朱印帳など、「神仏絡みの物ってグッズにしていいの?」とも思ってしまうアイテムまで並ぶ。ちなみに「一般財団法人UMEZZ(楳図かずお財団)」が監修しているとのことで心配はご無用だ。
・デカすぎる……あの妄想をまさかの具現化
数あるグッズの中で特に筆者の目を惹いたのは「怪虫の絵」のランチョンマット(1650円)。全く食欲が湧いてこない。
このランチョンマットは大和小学校5年2組の仲田くんが2年生の時に描いた絵を忠実に再現している。漫画では仲田くんの妄想が具現化し、この怪虫が学校に襲いかかってくる──という展開になるのだが……
その仲田くんの妄想が具現化した怪虫をマジで具現化している。この怪虫こそが今回のイベントのメインと言っても過言はないだろう。
身長175cmの筆者と比べるとその巨大さが伝わるのではないか。しかしながら、グッズにしても怪虫にしても力を入れすぎではないか。担当の方々の相当な “試行錯誤” があったことがうかがえる。
怪虫には手を触れることも可能。
ポップアップストアは7月31日~8月24日までと、8月25日~9月16日の前後半に分かれており、8月25日からは怪虫の展示からアクスタにもなっている「未来人類」に変わるという。う~む、未来人類とも写真を撮りたいところだ。
・今回紹介した店舗とイベント情報
名称 墓場の画廊 住所 東京都中野区中野5-52-15 中野ブロードウェイ3F 営業時間 11:00~20:00
【漂流教室 POP UP STORE in 墓場の画廊】 開催期間:7月31日~9月16日 前期:7月31日~8月24日 後期:8月25日~9月16日
入場無料
執筆:田中ケッチャム Photo:RocketNews24
▲帰宅後、購入したランチョンマットにユウちゃんの豆皿、劇中最大のヒールである関谷とユウちゃんのグラスを並べてみたが……やっぱり食欲は湧いてこない。が、『漂流教室』の世界観には浸れる。
▲9月19日からは「赤木しげるの世界」のポップアップストアを開催予定。前半は『天』、後半は『アカギ』の展示とのことで、また足を運んでしまうことになりそうだ。