【最高】つっこみどころ多すぎ! 岐阜のローカルスーパー「スーパーサカイ」がもはやエンタメ施設だった
岐阜県各務原(かがみはら)市にあるローカルスーパー「スーパーサカイ」。
外観はごく普通のスーパーに見えるのだが、一歩中に足を踏み入れると、思わず「えっ?」と立ち止まってしまう不思議な光景が広がっている。
商品棚に意外すぎるものが置かれていたり、POPの言葉選びが独特すぎたり……。
買い物に来たはずなのに、気づけばスーパー全体がひとつのエンタメ空間になっていたのだ。
そんな地元民も驚くスーパーサカイの世界を、今回はじっくり紹介したい。
・入ってそうそう異世界感
外観は昭和の雰囲気ただようローカルスーパー。
すだれをくぐると、まず目に入るのは野菜や果物。価格も手頃で、最初は「普通のスーパーじゃないか」と油断する。
ただ、無人試食のメロンはなかなかワイルドだ。
さらに一角には「金魚すくい」と「ヨーヨー釣り」。
GW特別企画と書いてあるが、すでに8月なんだが……。
でも安いし気になるのでやってみよう。
店員さんに声をかけると「(金魚は)袋に入っているので、下にいる数匹でよければ」との返答。
袋をどかしてもらうと、なぜかうなぎまで泳いでいるし!
しかも肝心の金魚は少なすぎてすくえない……。
最終的にお店の人がパックを持ってきて、その中で子どもが金魚をすくうという謎システムに突入。
ワイルドすぎて笑うしかない。
・POPと装飾のセンスが自由すぎる
扉の上には「新鮮一番」の下に小さく「電話は二番」と書かれた貼り紙。
その横には、なぜか店員さんたちで構成されたひな祭りのポスター。
改めて言うが今は8月だ。季節感なんて完全に無視である。
店内はこんな感じ。
岐阜名産の鮎や岐阜タンメンなど、地元グルメの取り扱いも豊富。
歩みを進めると、何年前のものなのかというSMAPの販促物を発見。懐かしい……。
そして、よく見ると、商品棚の奥や野菜コーナーの影に本がちらほら置かれている。もやしの奥にはヨシタケシンスケさんの絵本。
お菓子コーナーには、少し前に話題になった、たつき諒さんの本。
その違和感の正体が分かったのは、「立ち読みコーナー」と掲げられた貼り紙を目にしたとき。
なるほど、そういうことらしい……。
さらには水槽があり、自由にエサやり体験ができるというシュールなサービスまで用意されていた。
・店内エンタメは昭和レトロ全開
ふと視線を上げると、テレビに流れていたのは高校野球。
リアルタイムかと思いきや、過去の岐阜大会のDVD再生だった。
ラインナップを見ると、なぜか細木数子さんのDVDまで並んでいる。
スーパーサカイの世界はまだまだ奥深い。
商品棚にはモアイ像、天井からは浮き輪がぶらさがり、さらにはカーブミラーまで。完全に意味不明だが、なんかめちゃくちゃ楽しい!
商品のPOPも一筋縄ではいかない。
「今、佳子さまがアツい!!」と書かれた売り場。
気になって近づくと、中身は子ども用ティアラ。
いや、それでいいのか……?
そして「おにぎりせんべいのお徳用」。
そこに添えられていたのは「失敗作」の文字。
ストレートすぎて逆に清々しい。
すべてにつっこんでいたら時間がいくらあっても足りないので最後にひとつだけ。
魚売り場には「崖の上のポニョ」のポスターと、手書きでびっしり書かれた歌詞が貼られていた。
スーパーでポニョを大合唱させたいのかもしれないし、作品ファンなのかもしれない。
最後の最後まで予想を裏切らない。
・スーパーサカイは体験型スーパー
普通のスーパーに飽きている人にこそオススメしたい「スーパーサカイ」。
野菜や惣菜をお手頃価格で買えるだけでなく、金魚すくいに立ち読みコーナー、レトロDVD観賞までできてしまう。
もはや “買い物” というより “体験” だ。
一度足を運べば、きっとそのカオスな世界観にハマってしまうはずだ。
・今回訪れた店舗の詳細
店名 スーパーサカイ 住所 岐阜県各務原市蘇原島崎町22−2 時間 9:00〜19:30 定休日 月曜日
執筆:夏野ふとん Photo:RocketNews24.