韓国捜査当局、尹大統領を送検 内乱首謀や職権乱用で起訴求める
1月23日、韓国の高官犯罪捜査庁(高捜庁)は23日、戒厳令宣布を巡る内乱容疑で逮捕した尹錫悦大統領(写真)を送検すると発表した。写真は韓国ソウルでの代表撮影(2025 ロイター)
[ソウル 23日 ロイター] - 韓国の高官犯罪捜査庁(高捜庁)は23日、戒厳令宣布を巡る内乱容疑で逮捕した尹錫悦大統領を送検し、内乱首謀や職権乱用などの罪で尹氏を起訴するよう求めた。
高捜庁には大統領を起訴する権限がない。
尹氏は先週から捜査当局に拘束されている。
高捜庁はこれまで、尹氏の勾留期限は1月28日ごろに終了する予定としている。しかし、検察が同氏を正式に起訴するまで、裁判所にさらに10日間の勾留延長を求めると見込んでいる。
最高検察庁はコメントを避けた。
高捜庁は、尹氏が捜査への協力を拒否していることを理由に、検察が捜査を引き継ぐ方が「効率的」だと指摘した。
また、尹氏が政治家の拘束を試み、2回目の戒厳令宣布に言及したとの証言を複数の軍当局者から得たと述べた。尹氏と弁護団はこうした疑惑を否定している。
大統領就任前に検事総長を務めていた尹氏の刑事事件は古巣の手に委ねられることになる。ただ、現在の検察とどの程度密接な関係にあるのかは不明だ。
尹氏の弁護団は、高捜庁の捜査が違法だと改めて訴えるとともに、検察に法律を順守するよう求めた。
こうした中、尹氏は23日午後、弾劾審判に出席するため憲法裁判所に出廷した。
21日の審理では、国会が「非常戒厳」の解除を決議するのを阻止するため、議員を議場から引きずり出すよう軍司令官に命じたことはないと述べた。 もっと見る
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