【かき氷食べ比べ2025】え、ガストがいつもと違う! グルメ系に生まれ変わった豪華かき氷にひとつだけ言いたいこと

例年ご紹介しているガストのかき氷。同チェーンの特徴といえば、とにかく安くてコスパがいいことと、今では珍しくなりつつあるガリガリの食感。トッピングはシンプルで、とくに昨年はプラ容器に入って、気取らない “夏祭りの屋台風” に仕上がっていた。

それが今年はいつもと違う! 価格がワンランクアップし、同時に何種類ものトッピングがのったグルメ系かき氷に変貌。「何が起きた!?」と驚きつつ、ガストの新生かき氷を食べてきた。

・「純氷かき氷 プリンティラミス」(税込840円)

こちらが今年のガストのかき氷! 定番の「いちごみるく」のほか、パチパチアメでエンタメ性のある「ブルーハワイ」や、鹿児島名物「しろくま風」が登場している。

特筆したいのがオプションの品揃え! それぞれのかき氷に使われているシロップや具材が、ベースの味にかかわらず税込100円~150円で追加できる。つまりブルーハワイに粒あんを追加する、なんて自由なアレンジも実現。

複雑なオーダーを可能とするタブレット注文の長所や、調理工程&食材がシステマティックに管理されているファミリーレストランの利点が最大限に活かされていると思う!

客側も「こんな注文したら変かな……」なんて思わなくていいし、スタッフ側も追加オーダーが何種類だろうが、決まった容器に入れて出せばいいだけ。合理的!!

筆者がオーダーしたのは「プリンティラミス」(税込840円)だ。800円超えという、カフェと変わらない価格設定になってしまったなぁという一抹の寂しさはあるけれど、トッピングはゴージャス!

添えられているのは「追い練乳シロップ」。好きなタイミングで甘みを追加できる。

皿は一面ココアパウダーで飾られ、頂点にはホイップクリームを高々と冠している。

ホイップとは別に、脇に盛られている白いクリームはマスカルポーネクリーム。つまりクリームだけで2種類ある。

さらに「ガストプリン」を丸ごと1個トッピング。

このガストプリン、ガシッと固まった密度のあるタイプ。昭和レトロブームとともに人気再燃して久しい「固めプリン」に分類されると思う。なのだけれど、内側は意外にもなめらかでクリーミー。昔ながらの素朴さと、現代的な口当たりのよさが同居して美味しい。

氷は昨年までと全然違う! 純氷を使ったふわふわ氷にリニューアルしており、口に入れた瞬間に秒で消えるほどフンワリ空気を含む。トッピングが多いから、その重量もあって、みるみるうちに小さくなっていく。これは筆者が食べ歩いているチェーン店のなかでも最上位と言っていいふわふわ食感!

最近たまに見かける「かき氷×マスカルポーネ」の組み合わせ、これ大好き。ふわふわ氷にめちゃくちゃ合う。甘いだけじゃない複雑な味わいがプラスされるし、身体も冷えない。個人的にはソフトクリームよりもホイップクリームよりも、マスカルポーネこそ正解だと思う!

いやぁ、まさかガストで「追い練乳」できるとは!

具だくさん&味だくさんで、変化にも富んでいてかなり美味しい。「味が足りない~」なんてことは最後までまったくなかった。昨年までのシンプル路線とはひと味違い、立派なグルメ系かき氷に変貌を遂げている。ただ……

氷のボリュームがちょっと少なめだと思う。筆者は身体が冷えやすく、多くの店で終盤「寒くなってきた!」「食べきれないかも!」という経験をたびたびするのだけれど、それでもガストのかき氷は「足りないなぁ」と思ってしまった。

トッピングが多いぶん、それに見合うほどの氷がないというか。「おかずが多くて白米が足りない!」みたいな。ふわふわ氷ですぐに小さくなってしまうせいもあるのだろうが、もうひとまわり大きくてもいいなぁ。

・トッピングで冒険するのもよし

前述のとおり豊富なオプションメニューがあるほか、ミニサイズもあり。好きなトッピングを組み合わせて、オリジナルかき氷を作るのも楽しそう。

量についてはひとこと書いてしまったけれど、さまざまな工夫が凝らされた全体像は文句なしに美味しく、完成度高し。ほかのフレーバーにも断然期待できるので、次は「しろくま風」を食べてみるつもりだ。

参考リンク:ガスト 執筆:冨樫さや Photo:RocketNews24.

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