『餓狼伝説 CotW』発売前に『餓狼』シリーズの歴史をおさらい。SNKが生んだ人気2D対戦格闘ゲームの過去を振り返る。テリーのバーンナックルの進化も!

 SNKの『餓狼伝説』シリーズ最新作『餓狼伝説 City of the Wolves 『餓狼伝説 CotW』発売に先駆け、これまでの『餓狼伝説』シリーズの歴史を振り返っていく。1991年に発売された『餓狼伝説 宿命の闘い』から、『餓狼 MARK OF THE WOLVES』までの歩みと、アクションやシステムの進化の過程を振り返っていく。(※)
※本記事は、週刊ファミ通2025年4月24日号(No.1894/2025年4月10日発売)に掲載されたものを編集したもの。
 SNKが手掛ける対戦格闘ゲームの中では元祖ともいえる『餓狼伝説』
シリーズ。1991年に第1作が発売され、以降さまざまな新キャラクター、新システムを導入した新作をリリースし、ファンを楽しませてくれた。

 ここでは、アーケードで登場したメインシリーズを中心に、

『餓狼伝説』シリーズの歴史をおさらいしていく。
 SNK初の2D対戦格闘ゲーム。 サウスタウンを舞台に、テリー・ボガードとその弟アンディ・ボガードが養父の仇であるギース・ハワードを倒すため、ジョー・東とともにギースが主催する最強武闘会に参加することになる。 ラインシステムと呼ばれる手前と奥のふたつのラインを移動できるシステムが特徴で、当時の格闘ゲームとしては珍しいストーリー性の重視、個性豊かなキャラクターの技やアクション、当時のSNKの技術が最大限に生かされたクオリティーの高いドット絵や演出などが好評を博し、後の格闘ゲームブームを牽引する作品のひとつとなった。
 いまではおなじみとなったテリーの“パワーゲイザー”などの超必殺技が初登場。前作では主人公3人しか操作できなかったが、本作からは操作可能キャラクターが増加し、さらに対戦プレイが楽しめるように。人気キャラクターの不知火舞やキム・カッファンは、本作で初登場を果たした。
『餓狼伝説2 』をベースとしたバージョンアップ作。通常攻撃から必殺技などが連続ヒットするようになり、いわゆるコンボの存在が確立。特定条件を満たすと『龍虎の拳』のリョウ・サカザキが敵として乱入してくるサプライズも。
 グラフィックを一新。ボタンを押すだけでコンボになる“コンビネーションアーツ”や、“オーバースウェー”といった新要素の登場により、さらに白熱の対戦が楽しめた。
 画面下に“パワーゲージ”が初登場。これまでは体力が一定以下になると使えた超必殺技だったが、本作ではパワーゲージが溜まると好きなタイミングで使用可能に。
 『REAL BOUT 餓狼伝説』のバージョンアップ版。バランス調整に加え、復活キャラクターや一部性能が異なるEXキャラクターが登場。
 リック・ストラウド、李香緋が新たに登場。プレイアブルキャラクターは総勢22人の大所帯に。
 新基板ハイパーネオジオ64の性能を活かした初の3D作品。ゲームルールはこれまでの2D対戦格闘のものが踏襲されている。迫力のカメラワークが醍醐味。
 最新作の前作にあたるタイトル。既存のキャラクターはテリーのみで、新主人公としてロック・ハワードが起用。“ジャストディフェンス”や“ブレーキング”といった新要素が登場し、奥深い駆け引きが楽しめるように
 ゲームセンターで産声を上げた『餓狼伝説』は、シリーズの人気が高まるにつれ、家庭用ゲーム機専用のタイトルもリリースされていった。『熱闘』シリーズは、かわいらしいちびキャラクターたちを操作して戦う携帯ゲーム機用のタイトル。『REAL BOUT 餓狼 伝説SPECIALDOMINATED MIND』では家庭用版オリジナルキャラクターのアルフレッドが登場した。テリーは他メーカーの作品にゲスト参戦するなど、近年でもかなり忙しい?
  • 熱闘餓狼伝説2 -あらたなるたたかい-(ゲームボーイ/1994年発売)
  • 熱闘リアルバウト餓狼伝説スペシャル(ゲームボーイ/1998年発売)
  • REAL BOUT 餓狼伝説SPECIAL DOMINATED MIND(プレイステーション/1998年発売)
  • 餓狼伝説 FIRST CONTACT(ネオジオポケット/1999年発売)
 テリーと言えばバーンナックル、バーンナックルといえばテリー。過去タイトルを振り返るついでに、これまでのバーンナックルのグラフィックも見返してみた。ちなみに、「バーン!」の掛け声のときに両手を挙げるポーズにはとくに意味はないらしい(当時の開発者談)。でも、両手を挙げないと“らしく”ないよね?
REAL BOUT 餓狼伝説2 THE NEWCOMERS

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