エヌビディア、今後の業績見通しに中国市場を含めず=CEO
米半導体大手エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は12日のCNNテレビのインタビューで、今後の売上高と利益の見通しに中国市場を含めないと明言した。1月27日撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[12日 ロイター] - 米半導体大手エヌビディア(NVDA.O), opens new tabのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は12日のCNNテレビのインタビューで、今後の売上高と利益の見通しに中国市場を含めないと明言した。米政府による対中半導体輸出規制に伴う判断だ。
米中が今週ロンドンで開いた貿易協議を受けて米政府が輸出規制を解除したらどうするのかと聞かれたフアン氏は、そうした事態は当てにしないと答えた上で「規制解除が現実化すれば大きなボーナスになる。(しかし)私は当社の全ての投資家と株主に対してこう言いたい。この先の業績見通しに中国市場は入らないと」と語った。
一方フアン氏は、米政府の半導体輸出規制には批判的な立場を改めて表明。「輸出管理の目的は達成されていない。あらゆる輸出管理に関して、目標は念入りに練り込まれ、何度も試されるべきだと思う」と述べた。
米政府は4月以降、エヌビディア製半導体「H20」の中国向け輸出に制限を設けている。
エヌビディアは「中国市場のための限定的なオプション」を引き続き検討中だと説明した。
D・A・ダビッドソンのアナリスト、ジル・ルリア氏は「次の四半期以降、エヌビディアが中国での販売を再開できないとすれば、2026年の見通しがある程度下振れする可能性があると考えている」と話した。
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