【光る君へ】完結記念「みんなで選ぶ名場面」 1位は「枕草子誕生」、2位「まひろと周明の別れ」、3位「廃邸の逢瀬」 たくさんの熱いコメントにまた涙……
大河ドラマ「光る君へ」完結記念の「みんなで選ぶ名場面」。3日あまりの短い投票機会に718人もの方が参加してくださいました。ありがとうございます。熱いコメントもたくさんいただき、ファンの皆さんの思いの強さを改めて感じました。投票の多かった順は以下の通りです。寄せて頂いたコメントの一部と合わせて紹介します。
①枕草子の誕生(第21回 旅立ち) 「たったひとりの悲しき中宮のために、枕草子は書き始められた」 音楽も絶品
コメント「これからも何度でも思い出す、大河史に残る美しいシーンだと思います」「人生のどん底にある定子を清少納言が文学の力で救う展開が素晴らしい演技と映像美で演出され胸に迫った」「涙が止まりませんでした。言葉の力、文学の力が美しい映像と劇伴で表現されました」「これを書いている時にも涙が出てきそうになるほど、人生の中で心に残った大好きな場面」
◇第21回「旅立ち」回想 大河ドラマ史に残る名シーン「枕草子誕生秘話」 傷心の定子を癒す優雅で感傷的な言の葉の世界 清少納言の真心とまひろの絶妙アシスト
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②まひろと周明の別れ(第46回 刀伊の入寇) 20年ぶりに再会できたのに…。まひろの絶叫が耳から離れませんでした。
コメント「矢の刺さる音が忘れられません。これまでの戦いのない世の中との対比が凄かった」「全話中一番泣きました。無情で不憫で救いがなくて、感情の持っていきようがありませんでした」「まひろと周明のシーンはすべてが美しく哀しく消え去ることのない残像」「吉高さんと松下さんの相性が素晴らしく良く、お2人の演技が素晴らしかった」 ◇第46回「刀伊の入寇」回想 「平安時代最大の対外危機」に巻き込まれたまひろと周明 “再び”射かけた隆家、汚名返上の一撃で国を救う 蘇我馬子の歌に映る武者の心情
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③廃邸の逢瀬(第10回 月夜の陰謀) 「人は幸せでも泣くし、悲しくても泣くのよ」 月の光が2人に降り注ぎました
コメント「悲しくも嬉しくもあり、けれど身分差から一緒にはなれない切なさが詰まっていた」「色々な事情はあったけれど、相手を好きだという気持ちが純粋に勝って結ばれたこの場面が、2人の人生で一番のハイライト。演出も美しかった」「幼い頃から想い合う2人の逢瀬に寄り添ってくれた月。2人の絆を生涯見守ってくれる序章だと思いました」 ◇第10回「月夜の陰謀」回想 まひろが陶淵明に託した「志」、道長が古今和歌集に寄せた「心」。2人の違いを見事に象徴。
◇ ④宇治川河畔のまひろと道長(第42回 川辺の誓い) 「お前は、おれより先に死んではならぬ」「ならば道長様も生きてくださいませ」
コメント「堰を切るように泣く道長がとても印象的。見ているこちらも泣いてしまった」「2人の演技が素晴らしくて、目線ひとつ、セリフひとつに込められているそれぞれの感情が伝わってきて、涙なしには見られない場面」「距離を縮めない2人の立ち位置が切なく。全てが美しく胸がギューッとなりました」 ◇第42回「川辺の誓い」回想 まひろと道長の新たな人生の旅路、「光源氏後」の物語へ繋いだ鮮やかな脚本 「書いてこそ母」と思う賢子の心境 激化する三条帝と道長のパワーゲーム
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⑤まひろに檜扇を贈る(第33回 式部誕生) 2人の出会いを克明に描いた扇。生涯のプレゼントになりました。
コメント「檜扇に描かれた絵があまりにもステキで、道長は本当に幼い頃の気持ちとずっと忘れていないのだと分かり、目頭が熱くなりました」「まるで私が道長から扇をもらったような気持ちになり、涙が止まりませんでした。最上の愛を感じました」「最終回にも登場した檜扇。この作品を象徴するシーンでした」 ◇第33回「式部誕生」回想 まひろと三郎の出会い、扇に秘めた2人だけの記憶 彰子の豊かな内面に惹かれるまひろ 「雨夜の品定め」に結実した苦い経験
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⑥まひろと道長の最後の逢瀬(第48回 物語の先に) まひろの物語で、魂の平安が訪れた道長。静かに旅立っていきました。
コメント「柄本さんの死にゆく姿が圧巻。まひろは聖母のよう。お2人の芝居とスタッフ皆様のお力に感動」「まひろに手を握ってもらった時に幸せそうについたため息。一番望んでいたものがこれなんだなあ、と思った」「道長様の左手にグッときました」
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⑦彰子の涙の告白(第35回 中宮の涙) 「お上、お慕いしております」。まひろの言葉が彰子の心を開きました。
コメント「見上愛さんと塩野瑛久さんの演技に心打たれました」「彰子のいたいけな乙女心にキュンキュンしました」「このドラマの核となる『物語が人を動かす』というキーワードが体現されているシーン」 ◇第35回「中宮の涙」回想 「光る君の妻になるのがよい」己の心をさらけ出し、人生を変えた彰子の涙 一条帝も道長も圧倒されるまひろの文学論
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⑧源氏物語の誕生(第31回 月の下で) 降ってくる色とりどりの紙。偉大な物語が奔流のごとく誕生しました。
コメント「紙が降ってくる描写が美しく、しかもその紙にちゃんと文字が。スタッフの本気を感じました」「このシーンの音楽が最高」「物語を書く人のイメージ画として完璧なものを見せてもらえた」 ◇第31回「月の下で」回想
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⑨まひろと道長、石山寺の逢瀬(第27回 宿縁の命) 振り返った道長、走った2人。「おれはまた振られたのか」。そして賢子が。
コメント「とにかく美しかった。2人のこみ上げる思いが伝わってきた」「こんな美しいキスシーンのドラマは今までみたことがない」「見ていて頭の中キュンキュンでお花畑でした。次の日もずっと忘れられなかった」 ◇第27回「宿縁の命」回想 “不義の子”をめぐる宣孝の器の大きさ、そこに込めらたもの 先例なき屏風、道長の権力を象徴 「越前の紙に物語」は『源氏』の予告か
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⑩直秀の死(第9回 遠くの国) まひろと道長の生き方を変えた非業の死。カラスの姿も印象的。
コメント「登場人物たちが最終回までこのストーリーを芯として抱えていてくれて、とても嬉しかった」「平和なのは朝廷だけで、庶民は争いや理不尽な暴力なもとで懸命に生きていたことを体感できた」「物語で1番重要なシーン」 ◇第9回「遠くの国」回想 直秀役・毎熊克哉さんにインタビュー。「泥を握る最期、道長にバトンを渡す、という思いを込めた」
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⑪お前が女子(おなご)で良かった(第32回 誰がために書く) 「お前が男子であれば」と言い続けた父、為時がまひろに贈った最高の賛辞
コメント「現代の女子もかけられている呪い。父親に女子として堂々と生きてよい、と認められた瞬間」「壮大な伏線回収。平安時代が、特に文学において女性の時代であったこと示した」「史実の紫式部が言われたかった言葉なのではないかと思うと涙こぼれた」 ◇第32回「誰がために書く」回想 ドラマ全編を象徴する「お前が女子(おなご)であって良かった」 最高の賛辞を贈った父、感無量のまひろの姿に深く共感
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⑫五節の舞(第4回 五節の舞姫) これぞ王朝ドラマ、の見事な映像美。そこからの急展開。「なぜあの2人が…」
コメント「このシーンがあまりに美しくて感動し、ドラマにハマるきっかけになった」「真上からのドローン撮影で舞姫たちの動きと衣装のコントラストがよく分かった。素晴らしかった」「もっと長く観ていたいと思った」 ◇第4回「五節の舞姫」回想 紫式部が重んじた「竹取物語」、光源氏も憧れた「舞姫」、論語・荀子・墨子も学んだまひろ
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⑬越前に発つまひろと道長の別れ(第21回 旅立ち) 「この10年、あなたを諦めたことを後悔しながら生きてまいりました」
コメント「2人の絆に胸が熱くなった」「2人がやっとお互いに素直になれ、本当の気持ちを打ち明ける場面と、抱き合う場面が美しかった」「体をいとえよ、道長さまもお健やかに、というこれ以上ない愛の言葉」 ◇第21回「旅立ち」回想
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⑭まひろの旅立ち(第48回 物語の先に) 「何にも縛られずに生きたいと思って」。まひろの本当の旅立ちでした。
コメント「戦乱の時代への予兆を感じるラスト」「歴史の中に消えていくまひろが、まひろらしくて素敵でした」「主人公が死なない最終回が良いと思った」「本当に深く考えられていて演出の素晴らしさに胸が熱くなった」
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⑮須磨の海岸を走るまひろ(第45回 はばたき) 源氏物語にピリオドをうち、新たな人生へと向かうまひろを象徴しました
コメント「源氏の物語を書き終わってもなお、高く羽ばたいていこうとする姿に涙止まらず」「性別からも、役割からも、立場からも、自分の気持ちも、全て解き放った疾走と、大自然との対比が素晴らしい。屈指の名シーン。」 ◇第45回「はばたき」回想 「源氏物語」にピリオド 光源氏が人生を再出発させた須磨から、新しい世界へ羽ばたいたまひろ 「自在に空を飛んでこそ鳥」の三郎の言葉蘇る
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⑯漢詩の会(第6回 二人の才女) 白楽天に乗せた想い。無言の2人の間に流れた慕情。まひろとききょうの出会いも。
コメント「道長のまひろを思う表情が素晴らし過ぎる。好きがダダ漏れとはこのことか!と思いました」「2人の想いが一気に高まった時期でときめきました」「漢詩をうまく、美しく使ってくれて、うれしかった」 ◇第6回「二人の才女」回想 白楽天と伊勢物語に寄せて道長 まひろへの万感の思い託す 「漢詩の会」の見事な収束、「望月」の歌も視野に
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⑰まひろに越前の紙を届ける道長(第31回 月の下で) 「私も美しい紙に歌や物語を書いてみたい、と申したではないか。宋の言葉で」
コメント「このシーンでかかっていた劇伴の『Estate-夏の日』も好きに」「道長の思いの深さが見事に表現され、紙が贈られたことが、源氏物語の誕生に大きな影響を及ぼしたことがよくわかるシーン」「道長のセリフが素晴らしかった」 ◇第31回「月の下で」回想 「いづれの御時にか」ついに姿を現した『源氏物語』 巧みに織り込まれる過去のエピソード、厚み増すストーリーにあふれる情感 「知らずに娘抱く父」に涙
⑱曲水の宴(第34回 目覚め) 優雅に流れる水の宴。これぞ宮廷ドラマ、を象徴する名場面。彰子の大切な気づきも。
コメント「儀式のわかる限りの忠実な再現。こだわりが大河ドラマならではでした」「雨宿りの際、それぞれが光る君に誰を重ねたかを語るシーンが大好きです」「子供たちに古文を教えています。授業で紹介したいシーンです」 ◇第34回「目覚め」回想 誰もが「これは私のストーリー」まひろの魔法にかけられて 「殿御はみな、可愛いもの」彰子の気づき ヒロイン「紫の上」を生み出した幼き日の記憶
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⑲道長の望月の歌(第44回 望月の夜) 「このよをば わがよとぞ思う」。傲慢な権力者の歌ではなく、静かな願いが込められていました。
コメント「従来と異なる歌の解釈を示したうえに、まひろの歌ともリンクさせ2人の人生の繋がりも表現。今作を象徴する素晴らしい脚本、演出、名演だと思いました」「柄本さん演じる道長の謙虚さが伝わってきた」 ◇第44回「望月の夜」回想 政治家としての終幕近づく道長 「せめて今宵は」ささやかな喜びを滲ませた望月の歌 まひろだけが分かるモチーフをしのばせ 「源氏物語」も最終章へ
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⑳惟規の死、母娘の情(第39回 とだえぬ絆) まひろを支えた良き弟、若くして旅立つ。まひろと賢子の母娘の情にも涙。
コメント「父親に抱かれながら、辞世の歌を詠んだところが印象的だった」「惟規の死が、まひろと賢子の母娘の情を蘇らせてくれた展開に涙しました」 ◇第39回「とだえぬ絆」回想 旅路に逝った惟規の無念 姉に寄り添った生涯 一条帝、東宮、道長の権力争い間近 「宿世」の物語は佳境へ 彰子の学び、さらに深く
その他 双寿丸(伊藤健太郎さん)の様々なシーンを挙げてくださる方が多く、賢子との爽やかな心の交流も印象的だったようです。伊周の呪詛の場面、「香炉峰の雪」、宣孝がまひろの子を一緒に育てる、と伝えたシーンを挙げた方も複数。
(むすび)皆さんのコメントを読むたび、それぞれの場面が脳裏に蘇ってしまって、涙が止まりませんでした。全部紹介できないのが残念ですが、すべてに有難く目を通しております。12月29日放送の「総集編」の視聴前に、上に出て来た場面の意味合いなどを確認しておくと、一層感動が深まるかもしれません。本当にありがとうございました。(美術展ナビ編集班 岡部匡志)
<あわせて読みたい> ◇【徹底ガイド】大河ドラマ「光る君へ」 相関図、回想、インタビュー、関連の展覧会など盛りだくさん!
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