回転ベゼルのカメラフォンや巨大スピーカースマホまで、この春話題の4製品が発売に(スマホ沼)(テクノエッジ)
みなさんこんにちは、香港在住の携帯電話研究家の山根康宏です。nubiaが2月に発表した特徴的なスマートフォンがこの春から各国で発売になっています。筆者が現在訪問中のイタリアでも様々な場所で展示がはじまりました。これはミラノデザインウィークで展示の1コマ。 【この記事の他の写真を見る】 4機種のうち最も注目はカメラのベゼルが回転する「nubia Focus 2 Ultra 5G」ですね。チップセットはUNISOC T760、6.8インチ 2392×1080ピクセルディスプレイ、5000mAhバッテリーと、性能的にはミドルレンジ。カメラとしてバリバリ使うにはやや物足りないかもしれないのですが、性能なんて気にならなくなるのがこのギミック。 メインカメラは5000万画素。ローレット処理されたカメラバンプのベゼル部分をくるくる回転させると、撮影倍率を変えることが可能。ポートレートモードでは仮想絞りをいじれます。ベゼルを回して画角を変えたりボケの度合いをリアルタイムに調整できるのは楽しい操作なんですよ。この機能はぜひ上位モデルの「nubia Z70 Ultra」の後継機に欲しいもの。また、カメラ以外にもタイマーの時間設定、ホーム画面で画面横からショートカットバーを呼び出してライトONや画面録画機能を使うといった動作もベゼルの回転操作で行えます。 続いてこちらも特徴的な外観の「nubia Music 2 5G」は、2.1チャンネルオーディオシステム搭載、最大音量は95デシベルで一般的なスマートフォンの600%増し、DTS:X対応など音楽を愛する人向けの製品です。背面の大型スピーカーが目を惹きますね。なお前モデルの「nubia Music 5G」は3.5mmヘッドフォンジャックを2つ搭載していましたが、こちらは1つに減っています。 チップセットはUnisoc T7200、6.7インチ 1612×720ピクセルディスプレイ、5000万画素カメラ、5000mAhバッテリーとエントリークラスの製品。こちらも高音質な音楽を聴く用途というよりは、屋外で友人たちと食事をしながら音楽を流して楽しみあう、という使い方が向いていそう。東南アジアの屋台の軒先にnubia Music 2がぶらさがっていて、そこから大音量の音楽が流れてくる、そんなイメージがわいてきます。 外観に特徴あるモデルがもう1つ。こちらもコストを抑えたミドルレンジながら、ゲーミングモデルとして登場する「nubia Neo 3 5G」は、光る背面が特徴的です。ゲームプレイや通知に合わせてスリット状のLEDライトが効果的に点滅します。半円型のライトは鷲など鳥類の「目」を思わせます。チップセットはUNISOC Unisoc T8300、バッテリーはゲーム対応で6000mAhと高容量。6.8インチ 2392×1080ピクセルディスプレイや5000万画素メインカメラはnubia Focus 2 5Gと同等。 価格は250ユーロ程度、約4万円弱ながらも、側面にはゲームボタンも搭載。これが意外と使えます。ROG PhoneやREDMAGICなどハイエンドゲームスマートフォンは多数出ていますが価格は結構高め。海外ではミドルからミドルハイレンジクラスでもゲーム対応モデルが増えており、若者たちを中心に話題になっているのです。 これら3モデルに加え、日本で発売中の縦折スマートフォン「nubia Flip 2 5G」もヨーロッパで登場。「カメラ」「音楽」「ゲーム」「折りたたみ」と4種類4様のモデルを出すnubia、ヨーロッパでますます注目を集めるメーカーになるでしょう。
TechnoEdge 山根康宏