ボストン連銀総裁、12月の利下げなお選択肢-インフレは顕著に鈍化

Amara Omeokwe、Michael McKee

  • 政策スタンスは景気抑制的-時間をかけて正常化するのが重要

米ボストン連銀のコリンズ総裁は、12月の利下げは依然として選択肢だと指摘。連邦公開市場委員会(FOMC)の判断は今後入手するデータによって導かれるとの見解を示した。

  総裁は15日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで「政策スタンスは景気抑制的だと私は考えている。時間をかけて正常化するのが重要になる」と発言。「データを極めて慎重に精査し、ペースやタイミングに関する決定を行う上で、われわれは良い位置にある」と述べた。

  インフレについては「顕著」に鈍化したと指摘。新たな物価上昇圧力は見られておらず、「現在の方針を維持することが重要だ」と語った。

  米経済に関しては、「非常に良好な状態」にあると発言。労働市場の状況は完全雇用とおおむね一致しており、インフレ率は当局目標の2%に向かって推移していると述べた。

  このほか、米国の貿易相手国に新たな関税を賦課する可能性も含め、トランプ次期大統領の経済政策案がもたらし得る影響については、まだ実行されていない政策について臆測は避けたいと語った。

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原題:Fed’s Collins Says December Rate Cut Still on the Table(抜粋)

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