「帯状疱疹」に注意 4月から65歳以上にワクチン定期摂取スタート 50代から急増 女性の割合が高いというデータも
4月から65歳以上を対象にある病気のワクチンの定期接種が始まったのをご存知でしょうか?それが「帯状疱疹」です。
RKB50代から増加し、80歳までに3人に1人が感染すると言われています。また、女性の割合が高いというデータもあります。
さらに今、若い世代も増加しているということ、どんな病なのか、専門医に話を聞きました。
帯状疱疹を発症した人に話を聞いた
視聴者提供こちらは、帯状疱疹を発症した患者の写真です。背中に赤い発疹ができています。
一般的に、体の左右どちらかに帯状に水ぶくれが出来、痛みを伴います。
RKB50代(14年前に発症)「痛かったけど、かゆみのほうが僕は多かったですね。寝れないですよね、寝ていてかゆいから」
RKB60代(中学生の時と5年前に発症)「はい!2回あります。中学校の時と5年ぐらい前。すごく痛い。あの痛みだけは何とも言えない。傷跡がすごいから跡に残るから。なかなか大変です」
RKB60代(30代と50代に発症)「あります。2回。心臓を掴むみたいなぐんっというような痛さ。寝れないぐらい。ドキッドキッというような痛さ」
発症者は50代から急増女性の発症が多い
RKBこちらは年代別の帯状疱疹の発症数です。50代から急激に増えているのが分かります。80歳までには3人に1人が発症すると言われています。
性別で見ると、女性が多く発症しています。
帯状疱疹はどんな病気?原因は?
RKBこの疫学調査に携わった医師に話を聞きました。
外山皮膚科(宮崎県)外山望 院長
「帯状疱疹の原因は水疱瘡。小さい時に水疱瘡にかかってそのウイルスが神経に潜んでいて体の抵抗力が弱って出てくる。それが50代から増えてくる」RKB帯状疱疹は、過去に水ぼうそうにかかったことがある人が発症します。水ぼうそうのウイルスは治った後も神経に潜伏したままで、体の免疫力が低下した際、再び活性化し帯状疱疹を引き起こします。
水ぼうそうは一般的に一度しかかかりませんが、帯状疱疹は何度もかかる可能性があります
RKB本田奈也花 アナウンサー「結構痛みとかもあるんですか?」
RKB外山皮膚科(宮崎県)外山望 院長「痛みは強いですね。」本田 アナ「どんな痛みになるんですか?」外山望 院長「ピリピリしたりチクチクしたりずっきんずっきんだったり。いろんな痛みがあります」本田 アナ「こちら治療法というのはあるんですか?」外山望 院長「治療法は抗ウイルス剤の投与ですね」本田 アナ「どのくらいで治るもの?」外山望 院長「10日前後で治まってくるんですが、ただ神経痛が残る可能性があるから、それによってはもう数年かかる」
帯状疱疹は増加傾向その背景は?
提供:外山皮膚科外山医師によると、この帯状疱疹の発症者数が増加傾向で、その背景には2014年から始まった、水ぼうそうワクチンの定期接種にあるといいます。
外山皮膚科(宮崎県)外山望 院長
「2014年から子供の水痘ワクチンが定期接種になった。それによって、水ぼうそうが流行らなくなった。昔は水ぼうそうが流行っている冬には帯状疱疹は少なくて、逆に水ぼうそうがはやらない夏には帯状疱疹が増えるってことなんですよ。水疱症によるブースター効果というんですけど、免疫増強効果が得られなくなってきますので、水痘ワクチンの定期接種が行われるようになって、水疱瘡が流行らなくなったものだから、若い人の帯状疱疹も増えている」帯状疱疹に女性が多い理由は?
RKB女性が多いということについて、長く研究をされている外山医師に確認したところ理由は分からないということなんです。
帯状疱疹の予防策は「ワクチン」
RKB2種類のワクチンがあり、「生ワクチン」は安価で、接種は1回5年後の予防効果は4割程度と言われています。一方、「不活化ワクチン」は生ワクチンと比べると、金額は高く接種も2回となります。ただ予防効果は5年後で9割程度、10年後でも7割程度残るということです。
帯状疱疹が治った後も続く神経痛に関しても効果があり生ワクチンで6割程度、不活化ワクチンでは9割以上ということです。
RKB何歳からワクチンは打てるのか?
国立健康危機管理研究機構によりますと、原則50歳以上から打てます。
帯状疱疹の発症のリスクがあると医師から判断された場合は18歳以上であれば打てるということです。
ワクチン接種の費用は…?
RKB自治体によって助成金の金額が異なっていて、福岡市の場合は生ワクチンで4900円不活化ワクチンで1回、1万2000円それを2回分となります。
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