【○虎将トーク】阪神・藤川監督、連日の1ー0勝利に「目に見えない小さなところですけど、こちらに向いている」貯金最多の「8」

ナインを迎える阪神・藤川球児監督=甲子園球場(撮影・林俊志)

(セ・リーグ、阪神1ー0DeNA、10回戦、阪神5勝3敗2分、28日、甲子園)3連勝の阪神が2カード連続勝ち越しで、貯金を今季最多の「8」とした。両軍再三の好機を逃して迎えた五回2死二塁、近本光司外野手(30)の左前打で均衡を破った。被安打11ながら、1点を5人継投で死守。甲子園初先発の門別啓人投手(20)は5回89球を投げ、8安打を許しながら、4月6日巨人戦(東京D)以来の白星で2勝目(2敗)。六回からニック・ネルソン(29)、石井大智(27)、及川雅貴(24)の3投手でしのぎ、最後は岩崎優投手(33)が締めて、13S目(2敗)を挙げた。連夜の「1ー0勝利」でチームは5月を13勝8敗1分とし、3試合を残して「3、4月」に続く月間勝ち越しを決めた。藤川球児監督(44)の主な一問一答は以下の通り(成績=27勝19敗2分、観衆=4万2600人)。

★テレビインタビュー編(抜粋)

ーー門別は甲子園初先発だった

「ファームの方から頑張ってきて、ピンチのしのぎ方だったり、得るものがあったんじゃないですかね。来週の札幌(6月3日からエスコンでの日本ハム3連戦)、地元で登板したいという思いが非常に強かったようで、それがピンチで頑張らせたんじゃないかな、と」

ーープロ2勝目

「若い投手ですから、他のローテーション投手の中に入れてシーズンを戦ってほしいという思いでローテーションに戻したので、良かったから、悪かったからというのでは思いたくない投手の一人ですから」

ーー六回以降は継投。まずはネルソンが無失点

「湯浅を今日は少し休ませたかったというのがあったので、ネルソンに思い切って託したんですけど、最後に開き直ってアウトを取るというのは、実はリリーフにとってはすごく重要なことで。アメリカでやっていた時のようなネルソンになってきてくれるんじゃないかな、と思います」

★囲み編

――五回の代打はいろいろなケースを想定しながらだと思うが、島田はなんとかゴロを、という姿勢が見えた(五回無死一塁で梅野が犠打失敗。島田の三ゴロで一走二進後に近本適時打)

「右バッターはどうしても苦しいと言いますかね、かなり食い込んでくるボールを投げていますから、それで島田にしたということですけど、島田のバットの軌道には合うんじゃないか、というところで。本当に今のタイガースにとっては、ああいう進塁、特に甲子園でファンの方の声援をいただけるので、そういう得点圏に行った時の大きな声援というのは、相手には非常にプレッシャーになるし、こちらにとっては、小さなきっかけなようだけど、それがすごく大きな1点につながるので、本当に球場が一体になって取った1点だな、と思います」

ーー近本も彼らしい打撃

「それは、彼も力がある選手ですから」

ーー初回からヘルナンデスらのいい守備があった

「昨日の接戦が取れていたり、というところが、ディフェンス面でも攻める意味でアウトが取れている。本当に目に見えない小さなところですけど、こちらに向いている。みんなが小さなことを積み重ねて最後まで1―0でゲームをやってくれたな、と思いますね」

ーー門別は、次回は札幌でもっと期待ができる

「もっと、という期待はしないですが、彼らしく、成長というか、持っている力をまた次の札幌で出してくれれば、としか思っていないです」

ーーこれだけ先頭打者を出しても落ち着いてゲームを見ていられる

「全然大丈夫です」

ーーゲームの流れも自分たちのペースという気持ちだったのか

「他のことも考えているので。いろいろな展開やポジショニングのこともありますから」

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