えっ、自分だけ鳴らない? スマホ緊急速報が届かない5つの原因
「緊急速報」とは、大規模災害など命に関わる緊急情報を通知するためのシステムです。気象庁や自治体などが配信した情報を、携帯電話の大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル)が対象エリア内のユーザーに一斉配信するしくみで、それぞれ以下の名称で提供されています。 ・ドコモ:エリアメール ・au:緊急速報メール ・ソフトバンク:緊急速報メール ・楽天モバイル:緊急速報メール 大手キャリアのユーザーはもちろん、サブブランドや大手の回線を借り受けて運営しているMVNO(格安SIM)のユーザーも受信できるのがポイント。申し込みは不要で、情報量や通信料などの費用も一切かかりません。緊急速報が鳴らないと、「私はMVNOを使っているからかしら?」という人がしばしばいますが、実は通信事業者の種別は関係ないのです。 なお、「緊急速報」=「緊急地震速報」と思っている人が多いのですが、受信できる情報は、以下の3種類にわたります。国民の生命に関わる緊急情報を幅広く網羅していることがわかります。 ●緊急地震速報(気象庁が配信元) 2点以上の地震観測点で地震波が観測され、最大震度が5弱以上または長周期地震動階級3以上と予想された場合に配信されます。 ●津波警報(気象庁が配信元) 気象庁から発表された津波警報、大津波警報について、対象沿岸地域を含むエリアに配信されます。 ●災害・避難情報(各省庁・地方公共団体が配信元) 地方公共団体が発表する自然災害に伴う避難勧告や避難指示、政府が発表する国民保護情報(Jアラート)などが配信されます。 それでは、これらの緊急速報がスマホで受信できないケースでは、どこに原因があるのでしょうか? 大まかに分類すると、おおむね5つの原因が考えられます。ここからは、それぞれの原因について解説していきます。